中島敦著、新潮CD、朗読:日下武史
「山月記」もそうですが、中島敦の作品は、人が人として持つ業を基調として、それでも気高く生きようとする姿を描いていて美しい。本作でも、十分な理由があっての転向であっても、頑ななまでの一心な同郷人の生き方に比して自らの来し方に苦悩する主人公の李陵や、過剰とも思える自負心故に自らを陥れてしまう結果になった司馬遷を、深く愛しながらも、突き放した視点で描いています。
日下武さんの朗読は作品を選ぶように思いますが、夏目漱石と中島敦の作品は良いと感じます。どちらかというと、情より知が勝った読み方が合っているようです。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/中島敦
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評価は4です。
「山月記」もそうですが、中島敦の作品は、人が人として持つ業を基調として、それでも気高く生きようとする姿を描いていて美しい。本作でも、十分な理由があっての転向であっても、頑ななまでの一心な同郷人の生き方に比して自らの来し方に苦悩する主人公の李陵や、過剰とも思える自負心故に自らを陥れてしまう結果になった司馬遷を、深く愛しながらも、突き放した視点で描いています。
日下武さんの朗読は作品を選ぶように思いますが、夏目漱石と中島敦の作品は良いと感じます。どちらかというと、情より知が勝った読み方が合っているようです。
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