読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

仕事ができる人のノート術

2010年01月09日 05時22分33秒 | ■読む
樋口建夫著、東洋経済新聞社刊
著者は非常にユニークな方です。昭和21年生まれで、大阪外国語大学を卒業後三井物産に入社し、海外各地での駐在経験を経て、執筆時点の2003年にはネパール王国カトマンドュ事務所長。商社マン生活の傍ら、ノートを使った想像力育成法である「アイディアマラソン発想法」を考案している、といったことが著者紹介に記されています。
著者は、試行錯誤の末に、A5判のファイルノートを、あらゆることに使用しておられ、立派に活用しているそうです。私も、超整理手帳など数々の手帳や自作の手帳を使い続けてきました。例えば、若い頃は、予定やToDoリストがそれほど多くなく、手帳もおおざっぱなものですみましたが、四十代になってからは、加速度的に記入すべき事柄が多くなりました。部下の業務の進行管理や、予定イベントの段取り計画をスケジューリングするには、市販の手帳は余りにも使いにくかったし、超整理手帳は、圧倒的に記入スペースが少なく使えませんでした。つまり、私の仕事のニーズの合わなかったのでした。恐らく、一人ひとりにとってのベストの手帳は違っており、ライフステージの各段階でも異なってくるのではないでしょうか。
結局、今は、B5無地のルーズリーフに自作フォーマットで印刷して使用しています。見開きの左ページに一週間の予定表、右ページにはToDoリスト表。その間には透明な収納用のフォルダを綴じて、インデックス代わりにしています。ファイルノートは厚み若干程度あるのでリングが飛び出して邪魔になるため、今週の部分が全体の中心となるよう、数週間後の予定表を、あえて、左側に綴じ、右側には重要な手製の住所録や個人の情報を綴じています。こうして現在の予定表が全体の中央に配置すると、リングの出っ張りが最小になります。プラスチックの台紙に様々な大きさのポストイットを貼り付けて、簡単な議事録やアイディアを個別に書き込み、今週のToDoリストに一時的に張り込んで、後で、別なファイルノートに引っ越ししています。
この形ができるまでおよそ10年掛かりました。筆者もご自分のニーズに合わせているのですが、それはそれはびっくりするほどの凝りようです。圧倒されそうなほどです。しかし、筆者が最も力を入れているのは、一日にいくつものアイディアを考えてノートに記録していくことです。また、短歌やエッセイなど、ご自分のすべての知的活動も、その一冊のノートに記録しているとのことで、それを、すべて保管しているそうです。300冊近くにもなるとのことでした。
自分にあったノート(手帳を含む)の作り方を考えるにはもってこいの著作です。ノートこそは、人生の羅針盤とでも言うべきものなのかもしれません。
評価は4です。

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1 コメント

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アイデアマラソン (樋口健夫)
2010-01-24 16:03:13
こんにちわ。アイデアマラソンの考案者で、「仕事ができる人のノート術」の著者の樋口健夫です。ご紹介ありがとうございます。ぜひともアイデアマラソンを実行してみてください。強力な効果があります。
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