佐藤千歳著、講談社文庫刊
現在は北海商科大学商学部准教授である著者が、北海道新聞に在職中に人事交流として、中国国営の人民日報傘下の人民網に一年間派遣された際の見聞記です。
その間に出会った人々及びその際の出来事、何とか認められた取材や職場での事、たまたま遭遇したことなどを通して、中国共産党の一断面と、中国が抱える様々な問題を記述しています。
その時々に受けた印象や生じた感情を元にした記述で、ルポタージュとして読むのではなく、その場面を想像して著者の肩越しに見ながら解釈する読み方が良いと感じました。
分析的ではないので、派遣期間に体験した事象の隙間から漏れ出る様々な事を想像するということです。
日中戦争を生き残った人々や、中国人の捉え方などが、理屈では無く生々しく伝わって来ました。
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○佐藤千歳 ○人民網(wiki) ○人民網(HP)
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評価は3です。
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