読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

麺屋 孝

2012年04月23日 19時48分46秒 | ■味わう
私の住む街に昔からあった「朝日屋」が震災で建物が危険であると判断され、高齢の店主は店を閉じてしまいました。ここのラーメンは、偏屈な親父と共に名物でした。普通盛り400円、大盛450円。大盛になると、チャーシューが二枚になるし、初めは普通盛りで通していた妻も、いつの間にか大盛に。それに、ゆで卵、(これが良い塩梅に半熟で美味しかった。たまに失敗して固茹っぽくなっていることもあったのはご愛敬です)足して合わせて500円。どこの美味いラーメンを食べても、この値段とあっさりして食べ飽きない朝日屋のラーメンは無敵でした。この店にはもう一つの楽しみがありました。月替わりのカレンダーに気の利いた文句が書いてあるのです。例えば、耳の痛い言葉こそ自分の為になる、というような意味のことが書いてありました。だから、最低月一で行っていましたが、たまに間が空くと不機嫌な口調で(半ば冗談ですが)「しばらくだなぁ」と嫌みを言われます。また、タンメンという人気メニューもあるのですが、私達はいつもラーメンしか食べないので、ラーメンを頼むと、余計な注文をするなと叱られます。だから「大盛2つ」とだけ言えば良し、私だけの時には、黙って座っていると大盛ラーメンが出てくるのでした。
通い始めて、20年位でしたが、偏屈で私の好きな親父さんでした。それが店仕舞してしまい、しばらくラーメンを食べる気がしなくなってしまったのですが、気を取り直して入ったのがこの店です。場所は、以前人気があって繁盛していた中華料理店のあったテナントです。その後、韓国の飲み屋になりましたが、一年以上前にラーメン屋になり気になっていました。
妻と二人で頼んだのは醤油ラーメンと醤油味のつけ麺です。普通より多めの中盛りでも同一料金だそうです。値段は680円。ラーメンの方は、こってり系とあっさり系があり、聞いて見るとあっさり系は、普通の醤油味のものに魚介系の出汁を加えたものとのこと。これは上手かったです。朝日屋無き後となっては、言っても詮無いことながら、値段と旨さと量のバランスから見て、この料金であれば納得の行く内容でした。あっさり系の醤油ラーメンの味は出汁が効いていていました。またつけ麺は、酸辣湯麺のような酸っぱさが加わっていて、これも旨かった。チャーシューがちょっと堅かったけど、気に入ったので、今度は、塩味、味噌味、辛味噌味、カレー味に挑戦したいと思います。
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麺屋 孝 茨城県石岡市石岡2232
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評価は5です。

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