清水きん著、文化出版社刊
私が敬愛する山本周五郎の奥様が、夫山本周五郎との生活を回想した話を収録した作品です。今まで山本周五郎の評伝を何冊か読み、そのおおよその生涯は知っていましたが、身内からの赤裸々な姿は新鮮で近しく感じました。人に深く思いを掛ける一方で非常に厳しい面を持っていた。お金に執着しない一方で自身の浪費故の家計への配慮、直言の一方でくよくよ悩む性癖など、一筋縄では行かない生き様であったようです。聡明で忍耐強い奥様は、そうしたことを飲み込んで、周五郎の創作活動を支えたようで、そのことを理解していた周五郎は奥様に深く感謝していたようです。
戦後、作品の幅が広くなった理由に、奥様の存在が大きかったとのことで、奥様との日常の事柄を作品に生かされ名作「おたふく」などの庶民を描いた作品群が誕生したようです。世の価値観は措き、自身の道を探求した孤独な姿を想像していましたが、その歩みの傍らには、聡明な奥様がいらしたということです。本書に巡り会えて良かったと思います。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/山本周五郎
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評価は5です。
※壁紙専用の別ブログを公開しています。
=> カメラまかせ 成り行きまかせ
=> カメラまかせ 成り行きまかせ その2
私が敬愛する山本周五郎の奥様が、夫山本周五郎との生活を回想した話を収録した作品です。今まで山本周五郎の評伝を何冊か読み、そのおおよその生涯は知っていましたが、身内からの赤裸々な姿は新鮮で近しく感じました。人に深く思いを掛ける一方で非常に厳しい面を持っていた。お金に執着しない一方で自身の浪費故の家計への配慮、直言の一方でくよくよ悩む性癖など、一筋縄では行かない生き様であったようです。聡明で忍耐強い奥様は、そうしたことを飲み込んで、周五郎の創作活動を支えたようで、そのことを理解していた周五郎は奥様に深く感謝していたようです。
戦後、作品の幅が広くなった理由に、奥様の存在が大きかったとのことで、奥様との日常の事柄を作品に生かされ名作「おたふく」などの庶民を描いた作品群が誕生したようです。世の価値観は措き、自身の道を探求した孤独な姿を想像していましたが、その歩みの傍らには、聡明な奥様がいらしたということです。本書に巡り会えて良かったと思います。
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