読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

文房具さんぽ

2008年07月31日 07時19分25秒 | ■読む
木下綾乃著、世界文化社刊。私は文房具が好きです。機能美そのもののようなもの。可愛いもの。それ以上加えることも削ることも出来ないようなデザインの良いもの。(分野は違いますが、アップルの製品に、よくそんなものがありますね)また、心和むものも良いですね。(実はドラえもんが好きなのですが、それは心和むからです)
本書はイラストレーターを職業とする木下さんが、自分が好きな文房具や販売店の紹介に留まらず、自作の小物の作り方の紹介など、多彩な内容で楽しめる著作です。
美しさ、とは不思議です。美しくないものよりは美しいものの方が良いですね。でも、可愛いものは微妙です。私などは、いい歳でありながら、可愛いものが好きで、そっと心の中にしまっています。森茉莉さんの『贅沢貧乏』などは、貧しいながらの美食の追求や、美しいもの、可愛いものへのこだわりが、美しく描かれています。多分、身近にいたら絞め殺したくなるような人なのでしょうが、心の中は定めし「壮麗」と言うに相応しい精神世界をお持ちだったのだと思います。また、森茉莉さんの食べ物関連の随筆を集めた『貧乏サヴァラン』もお勧めです。
評価は5です

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 台湾紀行:その16:日月潭 | トップ | 台湾紀行:その17:日月潭の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

■読む」カテゴリの最新記事