坂口尚著、講談社漫画文庫刊
米原麻理さんがエッセーの中で激賞していたので手に取りました。舞台はナチスドイツが戦端を開いた頃のユーゴスラビア。多民族、多言語、多信仰の国故に国内での対立が深刻で、ナチスドイツ、英米、ソ連との関係も複雑で、ナチスドイツの侵攻に加え、文字通り泥沼の内戦状態に突入します。その困難な時代を生きた人々の群像劇で、複雑な状況を分かりやすく、正確に描きながら、一般向けのマンガ作品として連載したそうです。
専門家に教えを請い、一から学びつつ作品を作り上げたとのことですが、坂口さんの能力に圧倒されました。戦後、チトーの下でユーゴスラビアという国家形態が存続しましたが、チトーの死後、分裂し、その後凄まじい内戦に陥ったことは記憶に新しい。その当時、本書が外務大臣に読まれ大いに役立ったと米原さんが記していますが宜なるかな。大人の鑑賞に堪える作品でした。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/坂口尚
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評価は5です。
※壁紙専用の別ブログを公開しています。
=> カメラまかせ 成り行きまかせ
=> カメラまかせ 成り行きまかせ その2
米原麻理さんがエッセーの中で激賞していたので手に取りました。舞台はナチスドイツが戦端を開いた頃のユーゴスラビア。多民族、多言語、多信仰の国故に国内での対立が深刻で、ナチスドイツ、英米、ソ連との関係も複雑で、ナチスドイツの侵攻に加え、文字通り泥沼の内戦状態に突入します。その困難な時代を生きた人々の群像劇で、複雑な状況を分かりやすく、正確に描きながら、一般向けのマンガ作品として連載したそうです。
専門家に教えを請い、一から学びつつ作品を作り上げたとのことですが、坂口さんの能力に圧倒されました。戦後、チトーの下でユーゴスラビアという国家形態が存続しましたが、チトーの死後、分裂し、その後凄まじい内戦に陥ったことは記憶に新しい。その当時、本書が外務大臣に読まれ大いに役立ったと米原さんが記していますが宜なるかな。大人の鑑賞に堪える作品でした。
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