湯谷昇羊著、新潮文庫刊
一時期中国へ進出する企業が大変な目にあったとマスコミの報道で見聞きした記憶がありますが、本書は、悪戦苦闘の末中国に定着し成功したイトーヨーカ堂の社員達が挑んだ物語です。
”挑戦”が日常化している資本主義経済の競争社会ですが、本書を読んで、世の中にはこんな究極の無理難題に挑んで乗り越えた人々がいるのだとびっくり仰天しました。文字通り命を削りながら、中国の地で日本人の価値観を具現化した果てしない挑戦に感動を通り越して驚愕しました。
北京のお店で買い物をした際の酷い接客を体験しているので、本書の記述で納得しました。そして長らく続いた普通の人々の価値観を変えることがどんなに大変なのかを想像しました。また、一時反日活動で騒然とした際の実情が述べられており、私たちが日本国内で接した報道とは少しニュアンスが異なる現地の事情も参考になりました。テレビカメラは、本当にごく一部しか撮影できないのだから、報道を鵜呑みにしてはいけないと改めて反省しました。
多くの社員が登場しましたが、一人ひとりの家庭の事情などを紹介していて、著者の丁寧な取材と暖かい眼差しを感じました。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/湯谷昇羊
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評価は5です。
※壁紙専用の別ブログを公開しています。
=> カメラまかせ 成り行きまかせ
=> カメラまかせ 成り行きまかせ その2
一時期中国へ進出する企業が大変な目にあったとマスコミの報道で見聞きした記憶がありますが、本書は、悪戦苦闘の末中国に定着し成功したイトーヨーカ堂の社員達が挑んだ物語です。
”挑戦”が日常化している資本主義経済の競争社会ですが、本書を読んで、世の中にはこんな究極の無理難題に挑んで乗り越えた人々がいるのだとびっくり仰天しました。文字通り命を削りながら、中国の地で日本人の価値観を具現化した果てしない挑戦に感動を通り越して驚愕しました。
北京のお店で買い物をした際の酷い接客を体験しているので、本書の記述で納得しました。そして長らく続いた普通の人々の価値観を変えることがどんなに大変なのかを想像しました。また、一時反日活動で騒然とした際の実情が述べられており、私たちが日本国内で接した報道とは少しニュアンスが異なる現地の事情も参考になりました。テレビカメラは、本当にごく一部しか撮影できないのだから、報道を鵜呑みにしてはいけないと改めて反省しました。
多くの社員が登場しましたが、一人ひとりの家庭の事情などを紹介していて、著者の丁寧な取材と暖かい眼差しを感じました。
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