田宮俊作著、文春文庫刊
読み始めてすぐに、「たしか、この本を大分前に読んだのではないか」と思いましたが、具体的な内容が記憶にありませ。ようやく、田宮模型は木製模型から苦労してプラスチック成形模型へ転じた、ということを、うっすらと思い出しました。やれやれ。
田宮俊作氏が信念と情熱に突き動かされて製品開発に邁進した姿は、戦後の日本で繰り広げられた先人達の成功譚に通じる感があります。
また、模型の在り方や開発方針は、田宮氏の独自の価値観によるところが大きいのでしょう。
田宮氏は、優れた製品を作る為に、実物の徹底的な取材を行い、可能な限り正確な再現を目指したそうです。
また、その様な優れた製品を作る為のキー技術である金型の自社製造という冒険的な事業に取り組んだ。
経営者としての信念に裏打ちされた大胆な行動と思います。
昨今の元気の無い日本企業と日本人にとって、指針となる生き様が見えたように思います。
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○田宮模型 ○田宮俊作
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