財団法人日本都市センター刊
小泉内閣による改革で多くの試みが実行されました。そして,「痛み」,「自己責任」などの言葉が世に溢れていました。政治家としては中々言いにくいこれらの言葉を言ったことが小泉さんの価値なのだと思います。そして,護送船団方式と決別する流れを作ったと思います。
しかし,その一方で,市場原理主義ともいわれる規制緩和などにより,多くの弊害が生じたことも事実です。このことは,イギリスなどの行革先進国で実践されていて,必要なリスクとも感じられますが,現実に痛みを負うとそうも言ってられなくなります。
特に分権に関しては、財源の移譲とセットでの権限委譲とされるべきものが、財源の移譲は十分に進まず、権限だけが増え、地方自治体は四苦八苦することになりました。加えて、リーマンショック以来の冴えない経済情勢によって、地方の余力が無くなって来ている。そうした状況下で、有志の自治体の市長が一同に会して議論している内容を紹介しているのが本書です。
選挙を経て選ばれた市長達が、本音で胸中を語っている。切迫した財政状況の中で、しなければならないことばかりが増えて行く。議会や市民の無責任な態度に危惧を抱いている。市長達の本音が伺えました。しかし救いなのは、人材の育成こそが大事であるとの観点から努力をし、未来への投資を続けている市長もいることでした。
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URL => http://www.toshi.or.jp/interact/index.shtml
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評価は3です。
小泉内閣による改革で多くの試みが実行されました。そして,「痛み」,「自己責任」などの言葉が世に溢れていました。政治家としては中々言いにくいこれらの言葉を言ったことが小泉さんの価値なのだと思います。そして,護送船団方式と決別する流れを作ったと思います。
しかし,その一方で,市場原理主義ともいわれる規制緩和などにより,多くの弊害が生じたことも事実です。このことは,イギリスなどの行革先進国で実践されていて,必要なリスクとも感じられますが,現実に痛みを負うとそうも言ってられなくなります。
特に分権に関しては、財源の移譲とセットでの権限委譲とされるべきものが、財源の移譲は十分に進まず、権限だけが増え、地方自治体は四苦八苦することになりました。加えて、リーマンショック以来の冴えない経済情勢によって、地方の余力が無くなって来ている。そうした状況下で、有志の自治体の市長が一同に会して議論している内容を紹介しているのが本書です。
選挙を経て選ばれた市長達が、本音で胸中を語っている。切迫した財政状況の中で、しなければならないことばかりが増えて行く。議会や市民の無責任な態度に危惧を抱いている。市長達の本音が伺えました。しかし救いなのは、人材の育成こそが大事であるとの観点から努力をし、未来への投資を続けている市長もいることでした。
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URL => http://www.toshi.or.jp/interact/index.shtml
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