熊谷達也著、集英社文庫刊
熊谷さんの作品で最初に読んだのは「邂逅の森」だったと記憶しています。他に「漂泊の牙」「相剋の森」も読みました。本編は、著者の世に出た最初の作品のようです。後書きは阿刀田高さんが書いていますが、阿刀田さんは、本書が受賞した第10回小説すばる新人賞の選考委員を務めたそうです。阿刀田さんによれば、小説の書き出しは非常に重要で、本作はその点で秀でており、その後の展開も(幾分疑問なしとしながらも)立派であるとしています。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/熊谷達也
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冒頭、渓流で熊に襲われる主人公の恐怖とその後の鮮やかな展開は素晴らしかったのですが、次に登場する大学生達の愚かさの描写は、やや過剰に過ぎるように感じました。この点は阿刀田さんのご意見に同感です。後の「邂逅の森」程の深さは感じませんが、自然に対する敬意と畏怖の念は、本作からも伝わります。
評価は4です。
熊谷さんの作品で最初に読んだのは「邂逅の森」だったと記憶しています。他に「漂泊の牙」「相剋の森」も読みました。本編は、著者の世に出た最初の作品のようです。後書きは阿刀田高さんが書いていますが、阿刀田さんは、本書が受賞した第10回小説すばる新人賞の選考委員を務めたそうです。阿刀田さんによれば、小説の書き出しは非常に重要で、本作はその点で秀でており、その後の展開も(幾分疑問なしとしながらも)立派であるとしています。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/熊谷達也
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冒頭、渓流で熊に襲われる主人公の恐怖とその後の鮮やかな展開は素晴らしかったのですが、次に登場する大学生達の愚かさの描写は、やや過剰に過ぎるように感じました。この点は阿刀田さんのご意見に同感です。後の「邂逅の森」程の深さは感じませんが、自然に対する敬意と畏怖の念は、本作からも伝わります。
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