森まゆみ著、文藝春秋刊
NHKラジオの『こころをよむ「女のきっぷ」』という番組で、林きむ子の生涯を聞きました。大正・昭和を生きた美人で、森さんがその生涯を執筆されていると知り本書を読みました。
画像の通り、林きむ子は臈長けた、という表現が相応しい美人です。一般に美人は毀誉褒貶が激しく、必ずしも幸せな人生を送れるとは限らないと思います。それは、内面と何の関係もない外見の故に、根拠のない自信や優越感を抱く場合は、老いに従い、失われて行く美貌によって何の取り柄もない女性になってしまう悲劇であるのではないかと思います。しかし、たまさか、美貌に関わりなく、あるいは美貌故に、そして性質故に、精神性を高め、老いてなお静謐を感じる美しさを実現する、極めて稀な美人も存在します。吉永小百合さんなどがそうではないでしょうか。
しかし、本書の主人公である林きむ子は、それだけでなく、純粋な美しさを保ち続けたとのことです。これ程の天晴れな美人であるため、周囲の人々は、ただただ崇めることに終始したようです。
著者の森さんは、丹念に記録を探り、林きむ子の実像を細密に描き出しています。他の著作も読んでみたいと感じました。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/森まゆみ
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評価は4です。
NHKラジオの『こころをよむ「女のきっぷ」』という番組で、林きむ子の生涯を聞きました。大正・昭和を生きた美人で、森さんがその生涯を執筆されていると知り本書を読みました。
画像の通り、林きむ子は臈長けた、という表現が相応しい美人です。一般に美人は毀誉褒貶が激しく、必ずしも幸せな人生を送れるとは限らないと思います。それは、内面と何の関係もない外見の故に、根拠のない自信や優越感を抱く場合は、老いに従い、失われて行く美貌によって何の取り柄もない女性になってしまう悲劇であるのではないかと思います。しかし、たまさか、美貌に関わりなく、あるいは美貌故に、そして性質故に、精神性を高め、老いてなお静謐を感じる美しさを実現する、極めて稀な美人も存在します。吉永小百合さんなどがそうではないでしょうか。
しかし、本書の主人公である林きむ子は、それだけでなく、純粋な美しさを保ち続けたとのことです。これ程の天晴れな美人であるため、周囲の人々は、ただただ崇めることに終始したようです。
著者の森さんは、丹念に記録を探り、林きむ子の実像を細密に描き出しています。他の著作も読んでみたいと感じました。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/森まゆみ
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評価は4です。
小百合様にも似たところがあるけど、水泳のやり過ぎでなで肩じゃないですからね。