読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

はじめての政治学

2009年04月20日 19時28分36秒 | ■読む
牧野正彦著、平凡社新書183刊。
最近政治に関心が出てきました。元々は、政治が嫌いです。いわゆる政治家がうさんくさく、今の時代にあっては決して尊敬されない存在だと思います。何となく「必要悪」なのだろうと感じていました。仕事をしていても、(最近気付いたのですが)極めて「政治的な人」と感じる人があります。それは、判断する際に、(私には)余分なことと感じること、例えば実力者の意向などを必要以上に忖度することなどです。私の判断は、無色透明に(つまり予断を持つことなく)分析し結論を導き出し、その上で、利害関係人の力関係や状況の変化の可能性を織り込んで最適解を求める遣り方です。
同じようなアプローチであっても、人により考え方や性向が異なりますから結論も異なりますが、そこからが議論の世界だと思っています。しかし、いわゆる「政治的な人」は、利害関係人、取り分け実力者への配慮が極端に大きく、その配慮したことそのものを、その実力者に伝えることが多いように思います。
なんともやりきれないこうした状況にどっぷりとはまってしまい、政治とは?との思いにとらわれ、遅ればせながら、少しく「政治」を考察しようと考えた次第です。そこで先ずは、入門書から。
本書は、父親と男の子と女の子の親子三人が政治について話し合う形式で、様々な政治の要素を解説しています。大変に分かり易く、それで居て本質的な議論を展開しているように思います。お勧めの一書です。
評価は4です。

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