読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

目をとじて

2009年11月04日 19時27分00秒 | ■見る
茨城県近代美術館の展覧会です。展覧会のタイトルとなっている「目をとじて」は、出品されている作家、オディロン・ルドンの「目を閉じて」と、展覧会の”あいさつ”の中にある
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『私たちの眼は、日ごろ、見えるものにとらわれ過ぎてはいないでしょうか。見えないもの、見ることができないものがあることを意識して見るとき、視覚体験は見るものをこえて豊かに開かれていくことでしょう。それは単純に想像の世界というものでもありません。視覚の束縛をこえて、世界を「見ること」を追求した12人の近代、現代の作家を紹介します。』
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という趣旨によるもののようです。
実際の展覧会のあいさつの文章は、展覧会には珍しい説教口調でした。いわんとすることは分かるのですが・・・。
さて、作品は、絵画、銅版画、彫塑、彫刻、オブジェなど、実に多彩な構成でした。いずれも、「???・・・」っという感じの作品です。見ること、鑑賞することを通じて、存在の根源を垣間見せようとしているようです。また、展示スペースの途中に暗室が2つあり、一つ目の部屋では、小さな懐中電灯で、画用紙に鉛筆で書いたとおぼしき、意味不明の作品が十点程度展示されており、何か質が悪い悪戯ではないかと疑いました。そして2つ目の部屋に入ると、真っ新な画用紙に、色鉛筆でもって、暗闇の中で絵を描く体験をしました。その作品は帰りに頂けました。一部屋目の作品はこのようにして描いたものを展示していたようです。
印象に残った作品がいくつかありましたが、私は、ディロン・ルドンの作品が気になりました。非常に暗く、静寂を感じさせる作品が展示されていましたが、その中の「蜘蛛」という作品は、宮崎アニメ「千と千尋の物語」に登場する「石炭を運ぶスス」にそっくりな作品でした。また、ネットでルドンの作品を検索したら「キュクロプス」という作品を、大分以前に見ており、印象に残ったのを思い出しました。
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URL => http://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/exhibition/kikaku/index.html
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テーマがありながら、イマイチ、というのが正直な感想です。
評価は3です。

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