2018年製作のフランス映画です。フランスの片田舎に住む、人と交わることが苦手なある郵便配達夫が、ふとしたことから、娘のための宮殿を建て始める。人に理解されにくい人物であったが、妻の支えによって仕事の傍ら宮殿の建設に打ち込む。
実話を映画化したもので、幾分かの脚色があろうが、積み重ねる歳月と共に襲い来る不幸を、静穏な自然を背景に静かに描いている。人の日常を淡々と描いているが、反って主人公の悲しみや妻の深い愛情がひたひたと押し寄せて来て胸に溢れてくる。
主演のジャック・ガンブランの超絶的な演技が圧巻だ。そして妻を演じたレティシア・カスタの深みのある暖かな演技も見事だった。天晴れな作品に出会えて幸せだ。
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○シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢
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評価は5です。
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