
イ・ビョンフン著、集英社新書刊
「宮廷女官チャングムの誓い」で本格的に韓国のドラマに嵌まってしまった。
波瀾万丈で、恐ろしい陰謀が渦巻き、ワクワクドキドキが止まらない長大なドラマでした。
この物語の脚本、演出に圧倒され、美術、衣装、道具などに圧倒的なこだわりを感じました。
日本で言えば、黒澤明監督、小津安二郎監督、溝口健二監督のような、ただ者では無い監督の作品と感じました。
三人の監督は、作品を見た上で、書籍で映画作りと人となりを知っているので、類似性を感じたのでしょうか。
その後、イ・ビョンフン監督の作品で「オクニョ」、「トンイ」を見て、更に、その思いが深まったので本書を手に取りました。
本書では、脚本、キャスティング、撮影、音楽、小道具など、製作全般に亘る事や、色々なスタッフとの思い出話も紹介されています。
いずれも興味深いものの、取り分け、視聴率と撮影の過酷さが印象に残りました。
また、イ・ビョンフン監督の生い立ちと経歴、更にプロデューサー、演出家、監督としての歩みと作品への思いなど、コンパクトに盛りだくさんの内容でした。
楽しく読め、作品をより深く味わうことに役立つ著作でした。
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○イ・ビョンフン ○宮廷女官チャングムの誓い
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評価は4です。
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