2009年公開のアメリカ映画です。多民族国家アメリカの移民を巡る物語です。イラン、韓国、オーストラリア、メキシコ、イスラエルの国籍の登場人物が、お金を稼ぐために不法入国したり、あるいは、アメリカ市民権を得ようと足掻く様子を描いています。それぞれの事情の下にやむを得ない成り行きによって、結果的に市民権を取得出来たり、国外退去となったりします。
また、作中、9.11の影響により、アメリカ市民のイスラム教徒に対する不信感が不幸な差別を生み出す様子を描いています。その一方で、犯罪につまずいた若者を逃がし、市民権を得るように見逃す場面もあり、正義とは何かを巡り、複雑な現実社会を多面的に描いています。
ハリソン・フォードが演じる、主人公の特別捜査官は、不法入国者の境遇に同情を寄せる一方で、職務に忠実に向き合っています。だから、正義の不確かを感じつつも、越えてはならない一線を越えた事案には厳しく向き合います。
作中、アメリカ市民権の授与式が描かれていますが、その中で、アメリカ市民権を授与する際のスピーチが感動的でした。国籍の重さと意義が、特にアメリカの考え方が明確に表現されていました。また、上空からの映像が多く用いられており、地上での様々な営みを突き放している一方で、いくつも登場する人々のストーリーの切り替えに効果的でした。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/正義のゆくえ_I.C.E.特別捜査官
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ハリソン・フォードの暗い眼差しが印象的な作品でした。
評価は4です。
また、作中、9.11の影響により、アメリカ市民のイスラム教徒に対する不信感が不幸な差別を生み出す様子を描いています。その一方で、犯罪につまずいた若者を逃がし、市民権を得るように見逃す場面もあり、正義とは何かを巡り、複雑な現実社会を多面的に描いています。
ハリソン・フォードが演じる、主人公の特別捜査官は、不法入国者の境遇に同情を寄せる一方で、職務に忠実に向き合っています。だから、正義の不確かを感じつつも、越えてはならない一線を越えた事案には厳しく向き合います。
作中、アメリカ市民権の授与式が描かれていますが、その中で、アメリカ市民権を授与する際のスピーチが感動的でした。国籍の重さと意義が、特にアメリカの考え方が明確に表現されていました。また、上空からの映像が多く用いられており、地上での様々な営みを突き放している一方で、いくつも登場する人々のストーリーの切り替えに効果的でした。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/正義のゆくえ_I.C.E.特別捜査官
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ハリソン・フォードの暗い眼差しが印象的な作品でした。
評価は4です。
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