夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

工房ミオカ  花ケーキ  不親切なガイド    追記

2010年12月19日 15時45分43秒 |  食べるために生きる


2019年4月追記
お店再開されているようです。私は引っ越しましてこのお店には行かなくなりましたので、情報が遅くってご迷惑をおかけしました。
お店の写真などは2008年当時の物、変わっているかもしれませんね。

2010年
花ケーキ ミオカのご紹介を 2008年の12月20日(2年前の明日ですね)にやりましたが、残念ながら去年、お店を閉じられています。
このお店の名前で検索してこのブログへ来られる方が後を絶ちませんので、タイムスタンプを今日にして、その旨、お知らせしておきます。


***

多摩川線の鵜の木に知る人ぞ知るケーキ屋さんがあります。
工房ミオカ。
お菓子を作っている工房に庭の緑が見えるお茶が飲めるスペースがついただけのお店。
田園調布などのお洒落なケーキ屋さん(あの駅前のお店も美味しいんですけど)なんかを想像されているとまったく違います。

でも、ここではバースディケーキやクリスマスケーキなど図柄を持っていけばそのデザインでケーキを作ってくれます。
あなただけのデザインのお祝いのケーキ。ちょっと欲しいと思いません?

ずいぶん前から一度行ってみたいと思っていましたけど、なかなか見つからない。
名前もうろ覚えで、ただ鵜の木にあるというだけしか情報を持っていませんでした。

昨日、散歩の途中でパトロール中のおまわりさんを見つけ、物は試しと聞いてみましたら、すぐそこということで教えていただきました。
なんども、この町を歩いてみて、今まで見つからなかったのが不思議ではない、本当に小さな歩行者用の道を歩いて行くと、さらに奥まったところにこの店はありました。


ちょうど午後の日差しが窓に当たり、予約のケーキを引き取るお客が去ってからは、店内は静かなムードに包まれていました。


庭に面した窓の虫除けのスクリーンは、日差しに輝いて、そこへ紅葉した蔦の葉が影を落としておりました。
先日、知人のブログで最後の一葉の話しが出ていましたけど、(O.ヘンリーのあのペーソスのある話、、、あの話はO.ヘンリーのヒューマンな短編の中でも一番愛されている話だと思います) あの話の蔦の葉に比べればもっと存在感のある「最後の一葉」でした。


こちらでは紅茶とタルトを頂きました。
紅茶も美味しかったけど、お目当てのお菓子、、、タルトは甘さが控えめ、私好みで、すばらしかったです。
甘さのことは「後味の上品な甘さを念頭に作ります」ということでした。
確かにそれは成功しているように思えました。

タルトに関しても「保存すれば、たくさん作れるんですけど、そうすると果物の水分が出てしまって、生地が柔らかくなってしまうのですよね。それが好みという方もいるのはいるんですけど、、」とはオーナーのお話でした。

最近、いすみ(岬)のレストランなどの紹介でも、場所をきちんと書かないことが多いですね。
このお店も、作り手が少なくて、オーダーで作っていますので、お客さんが増えると、常連さんに迷惑をかけるからと、あまり広報には力を入れていないみたい。ちなみに常連さんが8割程度なんだそうです。どこで聞いてくるのか知りませんけど、テレビなどが取材に来たりすると、あと困るんですとのことでしたので、こちらも不親切ガイドに徹しましょう。
鵜の木の駅の東横線多摩川よりの道を環八方向、坂の手前を右に折れるとすぐ左。
駅からは5分もかかりません。