七重八重 花は咲けども山吹の
みのひとつだに なきぞあやしき
兼明親王
後拾遺和歌集
大田道灌の有名な山吹のエピソードの中の歌の本歌ですね。道灌のほうは終わりが「なきぞかなしき」になってますけど。
でも、あのエピソードを読みながらだと道灌バージョンのほうがよく思えてしまいます。
なんせ、こちらは、蓑を借りに来た人がいたので山吹をやったら、後で「何の意味か分からなかった」って言って来たので、この歌を送ったって書いてあるんですけど、あまりロマンティックじゃないですよね。それに花は咲くけど実がならないのは不思議、、ってのもねぇ。
やっぱり道灌バージョンの、綺麗な女性が出て来ないと、爺としてはつまんないのですよ。
