昔は額紫陽花(原産の日本種は額紫陽花、今のヤマアジサイみたいだったのでしょうか。この辺のヤマアジサイは煤病などで見る影もありませんが)だったとはいえ、上代の歌人から見捨てられていた可哀そうな花。
これだけ目立つのですから、紫陽花を詠った詩がこうも少ないというのは、意図的なものさえ感じますね。
ところでシーボルトがこの花に「オタクサ」(彼の日本の愛人、お滝さんにちなんで付けた名前)と名付けたのは有名ですけど、紫陽花は既にツンベルクによって登録されていてこの名前は正式にはならなかったんですね。
ちなみに、蛇の足ですけど、昔、オームに言葉をしゃべらせるときに、オタキサンって言っていたのは、これまたシーボルトが飼っていたオームに向かって言葉を教えていたのが広まったんです。こちらは意外と知られていないかな? 若い人たちに聞いたら、このオタキサンって言葉、聞いたことがない人が多かった。時代を感じますね。たしかサザエさんだったかな、この言葉が出て来たことがあったかもしれませんけど、ものすごい数ですからね、チェックはできませんけど。
なんてことは別にして、この時期の恒例の紫陽花をば、今日のお目覚に、