人日題詩寄草堂
遙憐故人思故鄉
柳條弄色不忍見
梅花滿枝空斷腸
身在南蕃無所預
心懷百憂復千慮
今年人日空相憶
明年人日知何處
一臥東山三十春
豈知書劍老風塵
龍鐘還忝二千石
愧爾東西南北人
人日寄杜二拾遺
高適
人日詩を題して草堂に寄す
遙かに憐れむ故人の故鄉を思うを
柳條は色を弄して見るに忍びず
梅花は枝に滿ちて空しく斷腸
身は南蕃に在りて預かるところなく
心に懷う百憂復た千慮
今年の人日空なしく相い憶う
明年の人日知んぬ何くの處ぞ
一たび東山に臥して三十春
豈(あに)知らんや書劍の風塵に老うとは
龍鐘還た忝けなく二千石
愧(は)ず爾(なんじ) 東西南北の人
***
今日は人日やけん、この詩を作って、あんたに送るばい
あんたが故郷を思うちょる気持がよう判るけん
柳ん枝は新芽を付け始め、思い出をかき立てよるじゃろうなぁ
梅の花も枝一杯に咲いて、懐かしみに腹もよじれそうたい
わしゃ、田舎にいて世の中のことから外れてしもうた
心ん中は愁しかことばっかいたい
今年の人日はここであんたんことをただ思うちょるけど
来年の人日はどこでなんばしよるやろうかね~
役に就いてから三十年も経ったけど
そんころは大きか夢があったよね
学んだ文武も転勤転勤でなんも使わんうちに年取ってしもうた
そんでも私はまだ役に就いちょるとよ
それば思うと、自由人であっちこっち気ままに暮らしちょるあんたに恥ずかしか
杜二 杜甫(二は次男。この呼び方は家族とか親しい友人だけが使う)
人日 1月7日;元旦から鶏、狗、豚、、、と日にちがあり、それに関する占いをした。7日は人の日)
草堂 杜甫の庵
一臥東山 世にでるまで自由な生活を送るというような意味
龍鐘 年をとること
二千石 地方の長官
東西南北人 自由にあちこち放浪している人
遙憐故人思故鄉
柳條弄色不忍見
梅花滿枝空斷腸
身在南蕃無所預
心懷百憂復千慮
今年人日空相憶
明年人日知何處
一臥東山三十春
豈知書劍老風塵
龍鐘還忝二千石
愧爾東西南北人
人日寄杜二拾遺
高適
人日詩を題して草堂に寄す
遙かに憐れむ故人の故鄉を思うを
柳條は色を弄して見るに忍びず
梅花は枝に滿ちて空しく斷腸
身は南蕃に在りて預かるところなく
心に懷う百憂復た千慮
今年の人日空なしく相い憶う
明年の人日知んぬ何くの處ぞ
一たび東山に臥して三十春
豈(あに)知らんや書劍の風塵に老うとは
龍鐘還た忝けなく二千石
愧(は)ず爾(なんじ) 東西南北の人
***
今日は人日やけん、この詩を作って、あんたに送るばい
あんたが故郷を思うちょる気持がよう判るけん
柳ん枝は新芽を付け始め、思い出をかき立てよるじゃろうなぁ
梅の花も枝一杯に咲いて、懐かしみに腹もよじれそうたい
わしゃ、田舎にいて世の中のことから外れてしもうた
心ん中は愁しかことばっかいたい
今年の人日はここであんたんことをただ思うちょるけど
来年の人日はどこでなんばしよるやろうかね~
役に就いてから三十年も経ったけど
そんころは大きか夢があったよね
学んだ文武も転勤転勤でなんも使わんうちに年取ってしもうた
そんでも私はまだ役に就いちょるとよ
それば思うと、自由人であっちこっち気ままに暮らしちょるあんたに恥ずかしか
杜二 杜甫(二は次男。この呼び方は家族とか親しい友人だけが使う)
人日 1月7日;元旦から鶏、狗、豚、、、と日にちがあり、それに関する占いをした。7日は人の日)
草堂 杜甫の庵
一臥東山 世にでるまで自由な生活を送るというような意味
龍鐘 年をとること
二千石 地方の長官
東西南北人 自由にあちこち放浪している人
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