大相撲界は、初場所から新旧交代の波に揺れている。
二横綱が相次いで休場。
大関豪栄道の陥落決定、高安の大関復帰かなわず。
11日目を終えて、優勝争いは平幕の二人(正代、徳勝龍)
……
何といっても、白鵬、鶴竜を休場に追い込んだのが、ベテラン妙義龍も一役買ったが、角界の次代を背負う遠藤と北勝富士というのが、世代交代を暗示している。遠藤は、初日白鵬、二日目鶴竜を破り、北勝富士は大関貴景勝、横綱鶴竜と破り、4日目に白鵬と戦うはずであったが白鵬が休んでしまった(不戦勝)。翌日には鶴竜も休場という体たらくだ。
彼らの休場は十数回に及ぶ、横綱でなければ序の口にまで転落している休場数だ。横綱は休んでも陥落しないが、しかし数回も休場を重ねれば引退するのが相場だ。ところが、このモンゴルから出てきた出稼ぎ横綱は、いつまでも居座っている。休場理由の病名にしても、その程度の病気やけがは、全力士が負ってるのではないか?
いずれにせよ二横綱とも長くはないだろう。大関は貴景勝の一人大関となった。彼は、これからの相撲界を10年は背負わねばならない。やがて駆けあがってくる若い世代と、相撲界を大いに盛り上げてほしいものだ