今年も暮れようとしている。
ふり返れば、初めての体験をいくつかした。一つはドイツ、フランス、イギリスというヨーロッパの大国に初めて行った。これまでかなり世界を回ったが、その締めくくりのような旅であった。その歴史の重みもさることながら、現代社会の病根をじわりと乗り越えようとしている姿に、さすが大国の持つ風格を感じた。EU(欧州連合)の今後のイニシアティブに期待する。
国内では、この歳になって初めて上高地に行った。二日間とも一点の雲もない快晴に恵まれ、この世のものとも思えない美しさに感じ入った。同時に、この世のものたる現実の日本の、あまりにも汚れた姿を悲しく思った。「偽」にまみれた日本は、いつの間にか危ない国になってしまった。
もう一つ、私が今年始めたことに、このブログがある。ひょんなことから今年の正月に始め、二日に一回のペースで書き続けた。しかし、一瞬にして世界とつながるこの世界も、常に危険と隣り合わせにあると感じる。インターネットを通じた想像を絶する広い可能性を生きるためには、それにふさわしい「新たな規範」、「新たな哲学」を、人類は身につけなける必要があるのではないか?
こんなことを考えながら、今年も暮れていく・・・・・・
07年12月31日 tabinoplasma