フランクフルトの名物「リンゴ酒」を飲もうとザクセンハウゼンに出かけた。「ツム・ゲマルテンハウス」という72年の歴史を持つ店。
リンゴ酒を一杯飲んだ後ビールを注文すると、ウェイターが曰く、
「ここはザクセンハウゼンだ! リンゴ酒を飲まない者に他の酒は出せない!」
れには驚き「俺は一杯飲んだ」と告げると、「ではビールを出すが、これもザクセンハウゼンのビールに限る。それでもよいか?」ときた。もちろんOK(むしろそれをこそ望んでいた!)すると、
「やむをえない、ビールを飲め。ザクセンハウゼンのビールだ。」
とやっと持ってきてくれた。
彼らはその地の酒に誇りを持っているのだ。 日本酒もかくありたいとつくづく思った。
07年9月27日