このところ雨が続いている。今は日がさしてきたが、今朝も雨の音で目を覚ました。昔だったらこれは雪であったのだろうか・・・?
中国を訪ねたO氏が、次のようなメールを送ってきた。
「北京から河北省保定市を訪ねたが、スモッグに覆われ太陽の光は薄く視界は悪い。大地に緑はなく枯れ果てている感じ。東京に着いたら雨が降っていたが、いつもはイヤだなと思う雨を、こんなに有難いと思ったことはなかった・・・。」
日本の冬も乾燥した日が続く。しかし、少なくなったとはいえ都内でも常緑の木々は多く、周期をおいて雨の日が訪ねてくれる。O氏の送ってくれた写真を見て、スモッグに覆われた光景に昭和40年代の日本を思い出したが、現在の東京にそのような姿はない。これまた中国から押し寄せる黄砂の影響で時おり視界が落ちる程度で、人工的なスモッグによる殺伐とした空気は、今の東京にはほとんど見当たらなくなった。
言われてみると、このところの雨で木々の緑は輝き、しっとりとした落ち着きをとり戻しているようだ。わが庭の梅も今が盛りだ(写真)。
「水を遣らなければ、と思っていたが、これで庭の木も喜んでるわ」とワイフもつぶやいていた。
日本にいると気がつかないが、本当に「雨は有難い」のだ。
中国は今、日本の高度成長時代の後を追っている。定期的な降雨どころか、砂漠化や将来的な水不足問題も指摘されている。折りしも吹き荒れる世界同時不況をどう乗り越えていくのか、という問題とも絡み、この大国の動向には興味の尽きないものがある。