8月も終わろうとしている。初めて経験する猛暑と豪雨の繰り返しであった。地球はどうなっているのか?、と思い続けた。猛暑と豪雨で何百人も亡くなった。こうなると、もはや季節の変動とは言いがたい。
猛暑は全日本を覆たので避けることができなかったが、豪雨はかなり偏在していた。東京、中でもわが杉並区高井戸地区は、それほどの雨は降らなかった。何となく安心していたところ、昨夜、かつて経験したことのない集中豪雨とカミナリに襲われた。女房と戸締りをしながら、「生まれて初めてだね」と話し合った。珍しいことに、京王線は全線止まった。ちょうどその時間に、秋田県横手市に出張していた娘が帰京したが、新宿駅ではタクシーのメドもつかず、荻窪まで行ってタクシーで帰ってきた。
各地の水害事故に比べれば被害のうちにも入らないかもしれないが、神は平等に自然災害を振りまくのだとつくずく思った。これで我が家も、2018年夏の「猛暑と豪雨」の被害を受けたのだ。
そしてようやく秋を迎えそうである。かつて経験したことのない素晴らしい秋、生まれて初めて味わう素敵な秋が来てほしいものである。
猛暑の夜は寝苦しい。眠りは浅く悪い夢、イヤな夢を見る。その夢から逃れるようにもがき目が覚めると、今起こったことが夢であったことに気づきホッとする。「ああ~、夢で良かった…」と喜ぶ。
ところが、ここ3回書いてきた「悪夢」は、夢ではなくて現実だ! これが夢なら、「悪い夢を見たが、夢で良かった」と喜ぶところだが、どう見ても全て現実だ。「悪夢」ではなくて「正夢(まさゆめ)」だ。夢であってほしいと願ったが、真実は曲げられない。
大変失礼しました。表題を間違えました。ここに訂正してお詫び申し上げます。tabinoplasma
政治の3流は覚悟していたが…、と前回書いた。しかし、先日終わった国会の実態を見ると、3流や4流どころの騒ぎではないのではないか?
経済界でも一流企業でデータの改ざんが次々に発覚したが、国の最高機関である国会でも、公文書の改ざんや不正管理が次々に明らかになった。公文書や議事録が、政府や官僚の答弁に合わせて改ざんされるなど、想像もしていなかった。そこには民主主義のかけらもないし、その政治姿勢は何世紀も前の独裁政治、王様政治、親分政治の姿勢そのものだ。
働き方改革案に至っては、討議の過程で案を作成したデータが誤っていたことが判明した。にもかかわらず、政府はそれを強行採決で押しきった。間違ったデータに基づく案を押し通して政治を進めるなど、これまた想像を絶する。それを可能にしているのは、自公の議席が三分の二以上を占める「数の論理」であるが、そもそもその絶対多数は、30、40%の支持率で議席の7割を占めることを可能にする小選挙区制によるものだ。議席が民意を正確に反映しない非民主的な選挙制度の下で、強行採決が行われるところに、政治の貧困の根源がある。
安倍自公政権の進める諸政治については、モリ・カケ問題を始め、参院選挙制度の10増案や働き方改革案など、世論調査では反対が6,7割に上る。それをすべて強行採決で通してしまう。そして、これまた世論調査では慎重論が多い憲法9条を含む改憲案を次回国会に提出しようと急いでいる。
国民の声に耳を傾けない政治…、これが数の力でまかり通る…。まさに悪夢だ!
アメフトやボクシング業界が揺れている。フェアプレー精神が尊ばれ、それ故にこそ国民に親しまれるスポーツ界にあって、その精神を保証するルールは無視され、指導する上部団体は私物化されている実態があばかれて、国民は唖然としている。
スポーツ界でさえこれならば、魑魅魍魎がうごめく政治・経済界はいかばかりかと恐ろしくなる。まずは経済界から…。
日本国民は、戦後ひたすら働き続け高い経済水準を築き上げた(と思っていた)。国民性とも言われる勤勉と協調性が、中小零細企業を含む高い技術水準と相まって、世界第二の経済水準に到達した(と思っていた)。ところが近時、次々と現れた大企業の不正経理、データ改ざん、不正品質問題でこれらの「思い」はついえ去った。曰く、東芝、神戸製鋼所、三菱マテアリアル、東洋レーヨン、自動車各社、政府系金融機関の商工中金などなど。そして恐らく、これらは氷山の一角なのであろう。
優れた技術力と高品質を誇る日本経済は、架空のデータの上に築かれていたのか? その証拠に、科学技術競争力や学生の学力テストなどの世界順位が軒並み低下してきている。かつては世界第2位とか3位につけていた一人当たりGDPなども、20数位に落ちてきた。もっとも、2位や3位はバブルの頃であったので、やはり実体はなかったのかもしれない。
日本経済の成長は、不正データやごまかし品質の上に彩られた幻の成長で、真の実力はなかったのか? 政治の3流は覚悟していたが、経済は一流と損じてきたのだが…。
猛暑と豪雨が繰り返されている。しかも、これまで経験したことのない想定外の規模で。猛暑は「命にかかわる危険な温度」として39度から40度以上に及び、事実、熱中症で数多くの命が失われている。豪雨も、従来の想定を超えて山崩れや河川の氾濫を起こし、想像を超える生命を奪っている。
2011年の北日本大震災が「想定外」の津波を吹き起こしたが、以降、自然災害の規模で想定外が続く。一見すべて自然災害に見えて「自然の力には逆らえない」とあきらめの境地に立つが、よく見ると地球温暖化等人災的要因が見えてくる。北日本大震災で日本国民は、福島県の一部を「永久に住めない地」として失ったが、その原因たる原子力発電所は人災の極致と言える。
今後40度以上の気温が一般化してくるのではないか? それは「命にかかわる危険な温度」の中に常に身を置くことを意味する。想定外の雨量と土砂崩れは、日本中から多くの生活の場を奪うのではないか? そして新たに求めた生活の場が、いつまた想定外の災害に奪われるかは誰にもわからない。
人間は欲望の赴くままに自然破壊を続けてきた。そして今なお、それを阻止しようとする動きは鈍い(大国アメリカの温暖化規制協定離脱など)。人類はひたすら滅亡の道を歩き続けるのだろうか?
プロ野球も、交流戦から6~7月の中盤戦を終え、いよいよ山場に差し掛かってきた。毎年この時期になるとカープの優勝がチラホラ見えてきて、果たして勝てるのかと様々な皮算入を始める。カープの最低到達点を見積り、他のチームがそこに到達できるかどうかを占うのだ。その中には、カープが勝つことよりも他のチームの、特に眼下の敵である巨人の負け数を見積もるというミミッチーファン気質がチラつく。
中盤戦のカープは好調だった。苦手な交流戦後の昨日までの成績は、巨人に7勝2敗、ヤクルトに3勝1敗、横浜に2勝3敗、阪神に5勝1敗、中日に2勝1敗で、合計19章8敗、2勝1敗のペースを上回っている。今日からの後半をこのペースで行けばまず優勝は堅いだろうが、そう甘くはなかろう
8月は最も疲れの溜まってくる頃(これはどのチームも同じだが)、マジックがともり始めると選手も硬さが目立ってくるしペースは落ちる。なんとか1勝1敗のペースで行ってくれないかと願う。残り試合が53試合だから、27勝26敗で行けば、一つの目安である80勝に到達する。さて、他のチームは80勝にとどくか?
80勝にとどくためには、巨人は残る46試合を33勝13敗で行かなければならない、ヤクルトは52試合を36勝16敗、中日は48試合を37勝11敗、横浜51試合を39勝12敗、阪神56試合を41勝15敗、となる。中日以下はちょっと苦しいのではないか? やはり当面の敵は巨人とヤクルトだ。
巨人もヤクルトも、2勝1敗のペースを上回ることになるが、これは、ちょっと調子づけば可能だ。とすれば、カープは1勝1敗のペースではダメだということだ。しかし、1勝1敗のペースだって実現できる保証はない。かくなる上は、団子状態の他5球団の星のつぶし合いに期待し、巨人もヤクルトも2勝1敗のペースに至らないことを願うのみだ。自力より他の無力に期待するという情けないファン心情だ。
ああ、勝利の女神よ、カープの三連覇に微笑みをかけ給え。…最後は神頼みだ……。