今日で11月も終わる。早くも師走か…
今月はいろいろあった。弟、淳の三回忌で帰郷した折、旧友と鶴見岳に上り、健次(5弟)親娘と国崎半島の両子寺に行った。いずれも故郷の美しさを再認識する小旅行となった。続いて中旬、K大先輩家族と奈良・京都をまわった。これも1泊2日の小旅行であったが、法隆寺や唐招提寺の歴史に触れて、中身は大きかった。
同窓会もいくつかあった。鶴見岳に上った3人で「高校のミニミニ同窓会だ」と話し合い、帰京後、東京在住者の高校同窓会があったので続きのようなものだった。三井銀行の組合関係者の同窓会「心友会」もあり、これも中身があった。今夜は、同じく三井銀行時代の仲間3人と会食で、これまた続きのような感じだ。
それはさておき、我が家ではやや暗い話で持ち切りだ。実は南側に2軒の3階建て建売住宅が建つ。ここは義兄の所有地で駐車場をやっていたので、我が家にとっては「南側の明るい空間」となっていた。これが、義兄も高齢となり駐車場経営をあきらめ売却することになったので、一挙に3階建てによりその空間が奪われることになったのだ。
私たちがこの地に住み始めたのは、今から55年前にもなる1963年。当時は200坪の土地に5軒の平屋が建っており、そのうちの1軒に住みついた。緑も多く、明るい日差しに満ちていた。やがて2階建てを建てたが、20数年前から3階建てが解禁になり、我が家も3階建てに建て替えた。南の甲州街道に面し4階建てのビルがあるので遠望はきかないが、前述したようにその間が駐車場で平地であったので、陽光には恵まれていた。
それがこのたび失われることになったのだ。昨日は朝から上棟の工事が始まり煩いので、それを避けるために妻と近くの蘆花公園に散歩に出かけた。帰ってみると、見事に3階の枠組みが立ち上がっている。1階の東南に面したわが書斎に入ると、なんと! 南側の窓から空が消えていた。それは小さな空ではあったが、わが書斎に日差しを届けてくれていた。猫の額のような庭ではあるが、まてば椎、もみじ、羅漢槇、椿、ハナミズキ、紅梅、ヒマラヤ杉などが植わっており、それにも日差しを注いでくれていた。
その空が消えた! 2017年11月29日、この日を悲しい日として記憶し続けることになるだろう。
蘆花公園の紅葉
わが庭のもみじも真っ盛り