昨日フジテレビで「たけしの日本教育白書2006」を見た、・・・と言っても午後6時から11時54分までの長丁場。(たけしの日本教育白書 2006 )
目玉の石原慎太郎VS久米宏の討論は見ることなく途中で寝てしまった。
印象に残ったシーンを一つだけ書こう。
ガダルカナル・タカが司会して小学生の男女10数名に「いじめ」について自由に討論させたこと。
気になったことが二つ。
一つは、「苛められる子にもそれなりの理由がある」と言った意見が多かったこと。クサイ(体臭がある)とか暗いとかその理由を挙げていた。
もう一つは「苛めたことがあるか」の質問に大部分の子が「はい」と平気で手を挙げていたこと。
これに対してゲストの橋元徹弁護士が、「子どもは元々攻撃的なものだ」と苛めは仕方の無いような、取り方によっては苛め肯定のような発言をした。
この男、亀田親子に感動して号泣して見たり、苛めを肯定したりで、弁護士先生なので偏差値は高いのだろうけど、一寸バランス感覚がおかしい。
このテレビの影響力に鈍感な暴論に対し、「苛める側が100㌫悪い」と、評論家の宮崎哲也が強く叫んで橋元弁護士を黙らせたので一安心した。
子どもは元々攻撃的で残酷なところがあるからこそ、いじめは100㌫悪だということを教育する必要があるのだ。
これに関連して小川菜摘のコメントが光っていた。
彼女は、子ども達が、苛めたことがあるかとの質問に対して、何のためらいも無く、いや何の恥も無く平気で手を挙げたことに驚きのコメントを発していた。
そう、子ども達はテレビ出演を承知でいながら、弱いものいじめしたことに何のためらいも無く手を挙げたのだ。
弱いものいじめを恥とも悪とも思っていないのだ。
宮崎哲也の言うように「いじめは100㌫悪であり、恥ずべきもの」だと徹底して教育しておればこのような恥知らずの子ども達は減るはずだ。
つまり、例え苛めた経験があったとして、も手を挙げるのに躊躇があったはずだ。
メディアも苛め報道で校長や教育委員側の責任のみを追及して、苛めた加害者の子どもの責任を追及する話を聞いたことはない。
福岡のいじめで自殺に追い込んでいた加害者の子ども達がその後、性懲りも無く又いじめをしていたという。(文末記事)
これは橋元弁護士のように苛める子どもを半ば認めるような大人の責任だ。
何度でもいおう。
苛めは悪で、恥ずべき犯罪だ。
100㌫苛めた者が悪い。
出演者
ビートたけし
爆笑問題
西山喜久恵(フジテレビアナウンサー)
佐々木恭子(フジテレビアナウンサー)
ゲストパネラー
関根 勤
ガダルカナル・タカ
宮崎哲也
石原良純
橋下 徹
小川菜摘
原 日出子
ユンソナ
ほか
<福岡いじめ自殺>事件後も別の生徒に繰り返す 同グループ
中2男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した福岡県筑前町立三輪中で、この男子生徒をいじめていたとされるグループが事件後も別の生徒にいじめを繰り返していたことが分かった。学校側は遺族側に「再発防止を目指す」と繰り返しているが、いじめ対策が進まない現状が浮き彫りになった。
複数の関係者によると、新たないじめを受けているのは自殺した男子生徒と同じ学年の別の男子生徒。暴力的な行為はないものの、言葉によるいじめだったという。
男子生徒の自殺後、間もなくいじめグループが別の男子生徒を対象にしたいじめを始め、見かねた他の同級生が保護者に相談し、保護者が学校側に通報した。学校側はこの保護者に「実際に新たないじめがあるかどうか調査中」と説明しているという。
同級生の保護者によると「いじめのやり方は亡くなった男子生徒と全く同じと聞いている。学校は一体何をしているのか」と憤っている。
自殺した男子生徒は自殺直前に7人の生徒からいじめを受けていたことが判明している。同中にはこの7人を含む多人数のいじめグループがあり、新たないじめもこのグループの生徒が繰り返しているという。
男子生徒は死の直前まで「消えろ」など言葉によるいじめを繰り返し受け「いじめが原因です。いたって本気です。さようなら」などと記した遺書を残し、先月11日に自殺した。自殺した男子生徒の父親(40)は「また息子と同じようないじめが起きているとすれば許せない。つらい思いをするのは私たちで十分だ」と話している。【船木敬太、高橋咲子】