ある種の言葉を見ると脊髄反射的に幻覚に襲われる人々のことを書いたら思わぬ反響があった。
その病気を「国籍同一性障害」と名ずけたが、またぞろこの病気の患者が騒ぎ出した。
それは「教育基本法を改正すると軍国化する」と騒ぐ人たちだ。
「個人を尊重し人格の完成を目指すものから、国のために喜んで死ねる国民をつくるものに変えようとしている」
岡山県では県内の労働組合や民主、共産、社民各党など約20団体が18日、岡山市内中心部で改正反対を訴える集会やデモを行った。
その集会で元社会党衆院議員の矢山有作氏が教育基本法改正についてべた言葉だ。(毎日新聞 11月18日)
「国のために喜んで死ねる国民をつくる」教育基本法改正案とは一体どのような血みどろの条文で溢れているのか。
実際の条文を読んでみよう。
(教育の目標)第二条
五 伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。
普通の人が読めば、ごく当たり前の事しか書かれていない。
自国の伝統と文化を尊重し愛する教育をすれば、自国を愛するようになるのは当然である。
それにこの条文を読んでも、「時の政治体制を愛せ」とは読めないし、まして「国のために喜んで死ねる国民をつくる」とはとても読めない。
だが、「国籍同一性障害」患者が読むと「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する」と日本を愛する文言に触れた瞬間、特殊な症状が出てくる。
この病を患うと共通して、日本国家・日本人を自分たちの「敵」である」と思い込んでしまうので「国のために喜んで死ねる国民をつくる」と言った幻覚を覚えるようになる。
更に症状が悪化すると「軍歌の響き」が聞こえる幻聴、「きな臭いニオイがする」幻臭を感じるようになる。
他人が見ると明らかな病気だが、当人達にとっては日本が軍国主義化などの誹謗中傷を受ければ受けるほど「患者自身が感じるのは達成感・幸福感・高揚感だけ」というので完治は困難である。