狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

「従軍慰安婦」  北海道新聞に電話してみました

2007-07-18 17:48:49 | 従軍慰安婦
北海新聞の「従軍慰安婦」の記事に噛み付いた25 o'clock さんの電突が余りにも痛快なので、丸ごと引用させてもらいます。
 
以下引用。
       
                     ◇
 

+ + + + + + + + + +
 安倍晋三首相の外交デビューは鮮烈だった。就任するとすぐに中国、韓国を歴訪し、小泉純一郎前首相の靖国神社参拝で冷え切っていた関係を改善しようとした。

 その結果、六年半ぶりの中国首脳の来日が実現した。両国内の反日感情も抑制されているようだ。首相の近隣外交の成果と言っていいだろう。

 しかし、両国が日本への不信感をぬぐい去ったわけではない。その根っこにあるのは安倍政権の歴史認識に対する警戒心だ。

 たとえば首相は靖国参拝について、するかしないか明言しないという「あいまい戦術」をとっている。なぜはっきり「しない」と言えないのか。

 従軍慰安婦問題では徴募の強制性の定義にこだわって、旧日本軍による重大な人権犯罪という、ことの本質に向き合おうとしない。

 一人の政治家としても、これまで日本の戦争責任を否定するような立場で活動し、発言してきた。

 「戦後体制からの脱却」を掲げて、教育基本法に「国を愛する心」を盛り込み、憲法九条を見直そうとする姿勢には戦前回帰の気配が色濃く漂う。

 これでは、日本に踏みにじられた歴史を忘れないアジアの国々と本当の信頼関係を築くことはできない。

 自民党の公約には「近隣諸国との友好関係をさらに深化させ」などとあるだけで、中国や韓国との関係についてはいかにもおざなりだ。

 近隣の国々との信頼を醸成していくうえで、靖国問題は避けて通れない。共産党や社民党は公約で、首相の靖国参拝に明確に反対しているが、民主党や与党の公明党は言及がない。

 民主党には首相に近い歴史認識の議員も少なくない。党としてきちんと説明する必要がある。

 政治的にも経済的にもアジアをけん引するこの三カ国の関係をどう安定させ、発展させていくか。それは日本の国益を考えることでもある。与野党ともにもっと論議を深めてほしい。

 安倍政権の大看板といえば、北朝鮮による拉致や核開発問題への取り組みだろう。

 後ろ盾と頼む米国は、対北朝鮮外交を対話路線に切り替えつつある。北朝鮮包囲網の中で日本が孤立しないためにも、中韓との協力・連携はますます重要になってくるはずだ。

 各党が忘れているのが北の隣国・ロシアとの関係である。日本にとって最大の戦後処理問題である北方領土の返還交渉は展望が見えてこない。

 北海道の地域政党の新党大地は公約に領土返還を掲げた。ロシアとの交渉をどう進めていくのか、他の党も具体的な考えを示すべきだろう。





>従軍慰安婦問題では徴募の強制性の定義にこだわって、
>旧日本軍による重大な人権犯罪という、ことの本質に
>向き合おうとしない。


意味が分からないので、北海道新聞に電話してみました。

まず、東京支社の論説室(03-6229-0374)。
しかし、「札幌本社を通してくれ」と却下される。

で、札幌本社の読者センター(011-210-5888)。
そこで、「今いないから、書いた本人から折り返し電話させる」と言われる。

しばし待つと、50~60代位の男性から電話。
恐らく、社説を書いた張本人。

25 (問題の文章を読み上げ)「人権犯罪」「ことの本質」とは何か
北 ・・・
25 具体的な内容をお伺いしたいのですが
北 ・・・
25 「強制性」とやらはなかったということでいいですか
北 あなた、勉強不足ですね
25 ・・・いえ、勉強してますよ。自分で調べてます
北 そういうね、勉強不足の人は自分で色々と調べてればいいじゃないですか
25 いや、自分で調べてて、北海道新聞の主張内容がよくわからないので質問してるんですけど
北 だから、自分で調べればいいでしょ
25 ええ。ですから、今調べてるんですよ
北 だから、勝手にしなよ
25 これ、録音してますけど。ブログに公開するので、変な言葉遣いしない方がいいですよ
北 !!あんたね、勝手に録音してね・・・
25 マスコミの皆さんがいつもやってることでしょ
北 ガチャリ


再度、読者センターに電話。
事情を説明して、「激高して勝手に切られた」旨を説明すると、「いないので分からない」とのこと。

仕方が無いので、東京支社の論説室に事情を説明して、「北海道がとりあってくれないので、東京の方で答えて欲しい」とお願いして了解を貰う。


25 (問題の文章を読み上げ)「人権犯罪」「ことの本質」ってなんですかね
北 それは、本人の意思によらずに連れて行かれたということですね
25 じゃあ、連れて行ったのは誰ですか
北 日本軍が・・・いや、日本軍の管理下においてですね、本人の意思によらず連れて行かれたと
25 「日本軍が」じゃなくて、「日本軍の管理下」なんですか
北 ・・・・そうですね
25 じゃあ、日本軍が拉致した事例はなかったんですね
北 そんなことはないですよ
25 日本軍が拉致した事例はあったんですね
北 そういうのもあったと思いますよ
25 「思う」んですか
北 ・・・
25 キーセン業者が拉致してたんじゃないですか
北 ・・・そういうのもあったでしょうし、日本軍の拉致もあったと思います
25 そうなんですか。どういう事例だったんですか
北 それは色々と研究者が調査しています
25 まだ調査してるんですか
北 色々と分かってきます
25 調査中のことで謝罪や賠償を求めているわけですね
北 そんなことないですよ
25 例えば
北 ・・・色々な研究者が結論付けています
25 何と言う研究者ですか
北 吉見義明・・・
25 吉見義明は強制連行がなかったことを認めてますけど
北 そんなことないですよ
25 いや、認めてるんですけど
北 じゃあね、あなた、強制連行がなかったことを立証してください
25 逆ですよ。あなたがたが「あったこと」を立証すべきなんですよ
北 いや、立証してくださいよ
25 あなた、前回も電話出た人ですよね
北 ・・・
25 「強制連行があったこと」は立証できないんですね
北 ・・・
25 そういうのを調べるのはマスコミの仕事なんじゃないですか
北 ・・・そうですね
25 そうですよね。北海道新聞が調査して、「事実だ」と発表すればいいじゃないですか
北 ・・・
25 マスコミの役割を放棄していませんか
北 ・・・
25 北海道新聞はもはやマスコミじゃないですね
北 じゃあ、何ですかね
25 反日プロパガンダ機関じゃないですか
北 じゃあそう思っていればいいじゃないですか
25 ええ、思うのは思いますけど、建前はマスコミなんですから、読者からの疑問には答えて欲しいですね
北 反日機関などと思ってる人とは話したくないですから
25 なんじゃそりゃ
北 もう話してもムダですから
25 じゃあ、撤回しますから話しましょうよ
北 いや、撤回するとかしないとかないです。もう話してもムダです
25 はあ?じゃあ、北海道新聞も「強制連行」は撤回しないでくださいね
北 いったい、強制連行って何なんですか!!説明してくださいよ!!
25 こっちが知りたいですよ!!あなた方が「慰安婦は強制連行された」と主張してたわけでしょ
北 もう話してもムダですから!!
25 ・・・
北 ・・・
25 言論機関が言論から逃げてどうするんですかね
北 ・・・
25 もう、言ったら言いっぱなしで許される時代じゃないんですよ
北 ・・・
25 失礼ですが、あなた様のお名前をお聞かせいただけますか
北 青木です
25 分かりました。「北海道新聞東京支社の論説室の青木氏は議論から逃げた」とブログに書きますので
北 もうそれは勝手にね・・・
25 ガチャリ



 再度、北海道の読者センターに電話。
勝手に切られた旨を説明すると、論説委員の電話(011-210-5572)を直接教えてくれる。
で、そこへかけると、論説委員本人が出る。


25 さっき電話したものですが、何で勝手に切るんですかね
北 勝手に勉強してなさいよ
25 勉強してますよ
北 勉強してればいいでしょ。こっちは関係ないから
25 で、先ほどの質問に答えて欲しいんですが
北 文書で質問してね。じゃあね~(バカにした感じ)ガチャリ

この後、論説委員の電話(011-210-5572)に電話し続けましたが、受話器を取る人は現れず。


で、論説室の電話番号はもう一個(011-210-5573)あるので、こちらにもかけてみました。こちらは、北海道新聞のHPで公開されている番号です。

30~40代くらいの男性。


25 「人権犯罪」の意味を教えてください
北 日本軍性奴隷ですね
25 性奴隷がまだ抽象的なので、具体的にお願いします
北 自分で勉強すればいいじゃん
25 答えられないんですか?
北 だから、自分で勉強しなって
25 ソープ嬢は性奴隷ですかね
北 はあ?ソープ嬢に聞きなよ
25 ソープ嬢が性奴隷と言ったら性奴隷ですかね
北 知らん
25 被害者が主張してることはそのまま通るわけですか
北 はあ?あなた何を言ってるの?
25 いや、被害者のね・・
北 はあ?
25 被害者のですね・・・
北 はあ?(完全に相手の話を遮る意図)
25 あなたのお名前を教えていただけますか?
北 なんであなたに教える必要があるんですかね
25 東京の青木さんは教えてくれましたけど
北 必要ないです
25 常識のある社会人だったら「○○の○○です」位言うと思うんですけど
北 必要ないです(ガチャリ)


再度挑戦。


25 勝手に切るなっつーの!!
北 アンタと話す必要はないから(ガチャリ)



再度挑戦


25 何で切るんですかね
北 だから話す必要はないって(ガチャリ)




東京の青木さんは、ほぼ間違いなく前回の電突と同じ人です。
前回の分を読んでない人は、下記のリンクからどうぞ。
天下の大マスコミ様のレベルはこんなもんです。


うちのブログをブックマークに入れて「hokkaido-np」から定期的にアクセスしてる人がいますけど、このエントリーを読んでどう思いますか?
「マスコミは、北海道新聞はこのままじゃマズイ!」と思ってる人だったら、素直な感想を聞きたいです。単なるバイトかもしれないけど。


【関連エントリー】
「日本軍が文書を廃棄したから証拠は無い」という北海道新聞に電話してみました
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「従軍慰安婦・対日謝罪決議」へ、エールを送る大学教授

2007-07-18 07:39:51 | 未分類

台風一過と共に沖縄の新聞から「鉄の暴雨風」も過ぎ去ったのかと、思いきや琉球新報はコラムで香ばしい記事をばら撒いていた。

「あしゃぎ」という7月18日朝刊のコラム。

<「従軍慰安婦」決議にエール>

という見出しに目に飛び込んだ。

一瞬、ん? ここは何処? 韓国、中国それとも北朝鮮?

というツッコミは一時保留。

伊佐眞一著「伊波普猷批判序説」の出版祝賀会での新崎盛暉沖縄大学名誉教授のコメントを本人の写真入で紹介している。

沖縄学の先達伊波普猷はさておいて、「従軍慰安婦」について語っている。

<・・・米下院外交委員会が「従軍慰安婦」をめぐり、日本政府に公式に謝罪を求めた決議に話題は広がる。

「中心になったなったのは強制収容所に収容された経験を持つ日系人。曽野周辺にアジア系の人々がいて、リベラルなアメリカ人を巻き込んでいって、決議に結び付いたことに非常に意味を見出している。エールを送りたい」>

この新崎教授、

元沖縄大学学長で、沖縄ではマスコミに頻繁に登場する有名人。

学者である一方沖縄の「市民運動」のリーダーで、一坪反戦地主会の代表も勤めるとなると、その正体が自ずと分る。

米下院外交委の「従軍慰安婦」をめぐる、対日謝罪決議。

これにエールを送る大学教授は一体どこの国の人かと思っていたら、「日本平和学会」という香ばしい団体から「平和賞」が授けられていた。

新崎盛暉教授、日本平和学会より第一回平和賞受賞http://www.okinawatimes.co.jp/day/200606101300_09.html

日本平和学会といえば、日本におけるチュチェ思想のリーダー武者小路君秀氏が役員をしている団体。

これで新崎教授も目出度く、チュチェ思想のお墨付きを得たことになる。

そういえば新崎盛暉教授と同じく元沖縄大学学長の佐久川政一氏は、「チュチェ思想研究会全国連絡会会長」という肩書きを持つ沖縄におけるチュチェ思想の教祖。http://www.cosmos.ne.jp/~ryunosuk/jp/jno4.html

これでは沖縄のマスコミが偏向もするだろうし、大学教授も日本ではなく、何処かの国にその軸足を置くことになる。

先ほどの<ここは何処? 韓国、中国それとも北朝鮮?>と言うツッコミも理解できるだろう。

◆日本平和学会と朝鮮総連との関係
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2007/02/0702j0709-00001.htm

  • 『反差別国際運動日本委員会』の理事・武者小路公秀氏は『チュチェ思想国際研究所』の理事もしている。
  • 『チュチェ思想国際研究所』と『日本キムイルソン主義研究会』の所在地は同じ。
  • 一坪反戦地主

    反基地運動の一部にチュチェ思想の影 http://www.cosmos.ne.jp/~ryunosuk/jp/jno10.html

     <沖縄で米軍に用地を提供している地主は、約3万2000人余人がいるものの、既に2万9000人の地主は再契約を終えている。残った3085人が契約を拒否しているが、そのうち2968人がいわゆる一坪反戦地主といわれる集団である。これらの地主の土地は合計してもわずか0.2ヘクタール。一人当たりの所有面積は30センチ四方から95センチ四方にすぎないのだ。しかも、その半数近くが本土に在住している。
     (略)
      ・・・一坪反戦地主代表世話人の新崎盛暉沖縄大学教授は「裁判は権威があるとか中立なところに判断してもらうのではなく、闘いの場として選び取っていくべきだ」と明言している(昨年8月31日付『琉球新報』夕刊)。これらの発言は、現代の法秩序に対する彼らの考え方を端的に示している。>(恵隆之介氏の論文より一部抜粋)
  •  

    参考:エントリー

    沖縄に忍び寄る北朝鮮の「チュチェ思想」

    チュチェ思想の武者小路公秀とドゥドゥ・ディエン


     

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    集団自決 被害妄想の軍命

    2007-07-18 06:27:03 | ★集団自決

    県人会兵庫 「集団自決」検定撤回を

     【兵庫】沖縄県人会兵庫県本部(喜納兼一会長)の第62回定期大会が15日、尼崎市立労働福祉会館大ホールで開催され、文部科学省による沖縄戦の「集団自決」に関する検定意見撤回を求めるアピールを採択した。アピールは、大阪沖縄県人会連合会、奈良沖縄県人会、京都沖縄県人会、滋賀・沖縄県人会の賛同も得て、関西の5県人会の連名となった。 アピール文では、「集団自決」への日本軍関与の記述を修正・削除した今回の検定について「歴史の事実をねじまげ、教科書を通して多くの青少年に誤った知識を植え付ける暴挙」と批判。関西の沖縄県人会の意思として、ただちに検定意見を撤回するよう強く求めている。
     この日の定期大会には、県人会兵庫県本部の会員約700人が参加した。大会であいさつに立った喜納会長は「教科書検定問題は沖縄県全体で抗議運動が起こっており、関西にいるわれわれとしても無関心でいるわけにはいかない」と述べた。(略)
     (琉球新報 永峰眞名通信員) (7/17 9:42)

                          ◇

    沖縄の新聞は、本物の大型暴風に吹き飛ばされ、すっかり「鉄の暴風」を忘れてしまったのか、

    この一週間のウェブ・サイトで見る限り「集団自決」の記事が見られなくなった。

    わずかに昨日の琉球新報が関西の県人大会の様子を伝えているだけ。

    >「歴史の事実をねじまげ、教科書を通して多くの青少年に誤った知識を植え付ける暴挙」

    >「教科書検定問題は沖縄県全体で抗議運動が起こっており、関西にいるわれわれとしても無関心でいるわけにはいかない」

    沖縄の新聞から情報を得ていると思われる関西県人会としては、この数ヶ月の異常ともいえる狂騒記事を見たら、このような意見になるのも仕方がないだろう。

     

    ■読者の「声」■

    琉球新報は、記事が少なくなった代わりに読者の「声」欄で、しっかり「教科書検定意見」関連の投書を掲載していた。

    沖縄の新聞と言えば当然「軍命あり派」。

    投稿は「久間発言に通じる軍命否定」と題する南風原町にお住まいのMNさん(国家公務員、55歳)と、

    「許されぬ真実の削除」と題する那覇市にお住まいのSMさん(67歳)のお二人。

    「軍命あり派」の特徴だが感情的且つ抽象的で、何故「軍命令があり」とするかの理由は記されていない。

    ところが、もう一つの「声」が上記の二つの「声」の間に挟まるように掲載されていた。

    驚いたことに「軍命なし派」の投稿である。

    これぞ県民の「声なき声の代表」といったとこか。

    「被害妄想の軍命」と題する、糸満市に在住の有馬光正さん(自営業、62歳)の投稿である。

    有馬さんは投稿の中で

    「自決命令があった、という証拠は、現在まで見つかっていない。 とすれば、教科書には、軍の命令に触れないことは当然の措置だろう。」

    と極めて論理的に教科書から軍命令の記述が削除された正当性を述べている。

    確かにこれまで「軍の命令で集団自決をした」という証言及び証拠は出ていない。 

    だったら教科書から「軍の命令で集団自決を強いられた」といった記述が削除されても当然だ。

    もし今後の検証で「軍命令があった」という客観的な証拠・証言が出てきたのであれば、そのとき改めて教科書に記述しても遅くはない

    現時点で確たる証拠もないのに、「軍命令で集団自決をしいた男」として両守備隊長を教科書にまで載せていいはずはない。

    曽野綾子さんも国会の意見陳述で同じようなことを言っている。

    風評を元に人を断罪することを「人間の立場を超えた集団リンチ」だと批判している。

    以下、曽野綾子氏の「司法制度改革審議会」における発言=

    http://www.kantei.go.jp/jp/sihouseido/dai34/34gijiroku.html
    第34回司法制度改革審議会議事次第
    日 時:平成12年10月16日(月) 9:29 ~12:10
    場 所:司法制度改革審議会審議室

    【曽野委員】

    当時、沖縄側の資料には裏付けがない、と書くだけで、私もまた沖縄にある二つの地方紙から激しいバッシングに会いました。この調査の連載が終わった時、私は沖縄に行きましたが、その時、地元の一人の新聞記者から「赤松神話はこれで覆されたということになりますが」と言われたので、私は「私は一度も赤松氏がついぞ自決命令を出さなかった、と言ってはいません。ただ今日までのところ、その証拠は出てきていない、と言うだけのことです。明日にも島の洞窟から、命令を書いた紙が出てくるかもしれないではないですか」と答えたのを覚えています。しかしこういう風評を元に「罪の巨塊」だと神の視点に立って断罪した人もいたのですから、それはまさに人間の立場を越えたリンチでありました。>

     

    琉球新報にしては珍しい有馬さんの投稿全文を下記に掲載します。

     

    被害妄想の軍命

    糸満市 有馬光正 (自営業、62歳)

    7月10日付け声欄で「思考停止はやめよう」という四十代の方のご意見に、正直ほっとした。 自分も常々、沖縄の新聞の論調には辟易(へきえき)してきた。

    この方の言うように、「戦前戦中は日本軍が悪い、戦後は米軍が悪い。悪いのはみんな他人で自分を見ない」という感情を特に色濃く感じるのは、最近の「集団自決の軍命の有無」に関して、教科書検定で「軍命」の語を削除した政府に対する、県下の地方議会や新聞の態度である。

    真実がどうのというより、「人は追い詰められて自分の尊厳を守るために、自ら死を決意する」という人間に対する崇高な信頼感はなく。「軍隊の命令がなかったら、自決などしなかった」という思い込みだけで議論が進められている。 これは自決した方々の人格に対する甚だしい冒涜(ぼうとく)というべきではないか。 自決があった、という証拠は、現在まで見つかっていない。 とすれば、教科書には、軍の命令に触れないことは当然の措置であろう。自分達が被害者だという、卑屈な思い込みは、いいかげん、やめてもらいたい。

                         ◇

    >「軍隊の命令がなかったら、自決などしなかった」という思い込みだけで議論が進められている。 

    >これは自決した方々の人格に対する甚だしい冒涜(ぼうとく)というべきではないか。

    集団自決といえば、渡嘉敷、座間味両島の今年か論じられないが例えば恩納村でも集団自決があった。

    だが、「軍の命令」で自決してはいない。

    軍が死ねと言ったから唯々諾々と自決した、と主張するのは

    死者を意思のないロボット扱いした

    侮辱に満ちた発言である。

     

     ◆参考: 続・「集団自決」と沖縄タイムス 地元メディアの異常反応

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