狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

独裁者・菅首相の財政再建策 消費税15%前提に試算

2010-07-05 21:12:04 | 県知事選

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【参院選2010】テレビ討論 首相が練った「責任転嫁」戦術、あえなく返り討ち (1/2ページ)
2010.7.5 00:58

参院選公示後初のテレビ討論で野党各党の党首を質問攻めにした菅直人首相。街頭演説でも攻撃は収まらなかったが…=4日、横浜市(栗橋隆悦撮影) 「攻撃は最大の防御なり」と踏んだのか。参院選公示後初の各党党首のテレビ討論で、菅直人首相(民主党代表)は野党顔負けの質問攻撃を仕掛けた。「逃げ菅」と揶揄(やゆ)されただけに、攻めの姿勢を示したかったようだが、あっさりと返り討ちにあう場面も…。首相ならば、野党の追及を正面から受け止め反論する。なぜそんな「横綱相撲」をとらないのか。それともとれないのか。(船津寛)

[討論詳報](1)菅氏「ぶれも後退もない」
 「私はまったくぶれてもいませんし、後退もしていない!」

 首相はフジテレビ「新報道2001」の冒頭で、誰に指摘されたわけでもないのに、わざわざこう断って議論に入った。消費税をめぐる自らの発言を「迷走」と指摘されたことを相当気にしているらしい。

 「逆に質問したいのは」「私も聞きたいのは」-。首相は弱気の虫を隠すかのように野党党首に次々と論争を仕掛けた。野党時代に培った自分のスタイルを貫くことが一番だと判断したようだ。

 2日夜、首相は党本部で選対幹部との作戦会議でこう打ち明けた。

 「860兆円の借金を一体誰が作ったのか。そういうことをきっちり言おうと思ってね…」

 首相が練りに練った基本戦術は「責任転嫁」だった。消費税増税の背景となる財政悪化は「自公政権のツケ」。政権交代後のもたつきは「自民党ができなかったことを9カ月で全部やるのは難しい」との論理で正当化した。マスコミ批判も忘れてはならない。

首相はこの夜、参院候補に送った檄(げき)文で「野党はこぞって民主党に批判を浴びせるが、まともな対案を出していない」と批判し、「私も死にもの狂いで戦います」と結んだ。文面に「消費税」の文字はなく、参院選の争点は「民主党とともに安定した責任ある政治をつくるか、野党を勝たせて混迷の政治を選ぶか」にすり替えた。

 テレビ討論での首相の戦術は裏目に出た。「自公政権で債務残高が増えたことへの反省があるのか」と山口那津男公明党代表に矛先を向けると「菅さんも自社さ政権で国債発行を増やしたじゃないか」と反撃された。谷垣禎一自民党総裁も「マニフェストで16兆円の財源を見つけるはずだったのではないか。できなければ消費税はばらまきの尻ぬぐいになる」と嘲笑した。

 みんなの党の渡辺喜美代表に「なぜ政権にいた時に公務員制度改革を実行できなかったのか」と皮肉ると、「官僚の天下り根絶法案に反対したのは民主党じゃないか。反対ならば廃止すればいい!」と強烈なカウンターパンチを食らった。連立与党の亀井静香国民新党代表にも「消費税10%アップを共通の具に、混ぜご飯を作るのはよくない」と皮肉られた。

 よほど悔しかったのか、首相はNHKの党首討論では冒頭で司会者に「こちらからも質問させていただくようお願いします」と要望した。4日午後に名古屋市内で行った街頭演説ではこう力を込めた。

 「渡辺喜美さんは民主党がいつの間にか官僚に取り込まれたと言ってますが、違うんですよ。私が財務省を洗脳しているんだ。ぜひ渡辺さんの口車に乗らないでください!」

                        ◇

民主党きっての論客のはずの菅首相が、テレビの党首討論を逃げまくっていた。

が、一昨日の日曜日、「逃げ菅」と揶揄されるのを嫌ったのか、参院選公示後初の各党党首のテレビ討論に出演した。

約束を守らない人物の議論を聞いても時間の無駄。

筆者はその番組を見なかったが、菅直人首相は野党顔負けの質問攻撃を仕掛け、あっさりと返り討ちにあったとか。

それはそうだろう。

最初からマニフェストを守る気が無い人物が、議論に勝てるはずはない。

それほど野党党首もバカではないはずだから。

菅首相は、頼みの綱の事業仕分けの成果に早々に見切りをつけた。

いくらパフォーマンスをくり返しても税金の無駄遣いの見直しに、これ以上期待できないと察知したのだ。

そこで「子供手当て廃止」等の歳出削減には全て頬被りし、財源不足は増税だけで補う方針だ。 

これでは野党党首の総攻撃に勝てるはずは無い。

菅首相は、出来ない約束でも何でも無責任にぶち上げて、参院選で過半数さえ取れば何とかなるという魂胆だ。

投票した国民が悪いという論法だ。

小沢一郎氏もビックリの独裁政権になる。

■菅首相の自論は独裁政治■

国を憂い、われとわが身を甘やかすの記によると、菅首相の持論は「議会制民主主義とは期限を切った独裁」 だということらしい。

以下引用。

《菅首相はかつて、周囲に「民主主義とは、政権交代可能な独裁だ」と持論を話していた》

 これは別に、ただ事実そうだからそう紹介しただけだし、菅氏の考え方の一端を象徴的に示していると考えたのですが、訪問者の中には私が「誇張」や「デマ」を書いているのだと誤解した人もいたようです。なので、最近の国会答弁で、実際に菅氏が似たようなことを滔々と述べている部分を改めて掲載します。

 菅氏が副総理・財務相時代の3月16日の参院内閣委員会での、自民党の古川俊治氏とのやりとりです。(国会議事検索システムですぐ引っ張れます)

 古川氏 …本来であれば、多数決のやっぱり限界というものを考えていただいて、多くの議員の意見を取り入れる、あるいは超党派の活動というものもある程度は進めていく。これが国会の審議を活性化することだと思いますので、私はそうあるべきだと思っているんです。そういう民主主義が本来の国会と内閣の在り方ではないかという気がするんですが、いかがでしょうか。

 菅氏 …私は、ちょっと言葉が過ぎると気を付けなきゃいけませんが、議会制民主主義というのは期限を切ったあるレベルの独裁を認めることだと思っているんです。しかし、それは期限が切られているということです。ですから、四年間なら四年間は一応任せると、よほどのことがあればそれは途中で辞めさせますが。しかし、四年間は任せるけれども、その代わり、その後の選挙でそれを継続するかどうかについて選挙民、有権者が決めると。

 …一つの考え方だろうとは思います。しかし、「何をやりたいのかはっきりしない」人に、ひたすら独裁的にことを進めてもいいんだと言われても困りますね。その手法を徹底されて、われわれ国民がうれしいかありがたいかもまた、別の問題だろうし。それにしても、菅氏のいう「あるレベル」って、どの程度のレベルなんでしょうね。気になるところです。

引用終了。 

独裁者の大先輩ヒトラーは、地下壕の中で「ソ連軍に包囲される前にベルリン市民を脱出させるべき」という部下の進言を退け、平然とこううそぶいたという。

国民の自業自得(自己責任)」。

「(ドイツ)国民が地獄を味わうのは当然の義務。われわれを(選挙で合法的に)選んだのは国民なのだから、最後まで付き合ってもらうさ」 と。

選挙で過半数取ればば何でもできる。

それを実行し独政権力を手にしたのがヒットラーだ、と何度も書いた。

■参院選で過半数取れば「全権委任法」も強行採決で!■

ヒトラーは選挙で政権を得た後、全権委任法を立法し、それを実行し希代の独裁者となった。

全権委任法とは、「議会から立法権を政府に移譲し、ナチ政府の制定した法律は国会や連邦参議院や大統領権限を除けば憲法に背反しても有効とする」(ウィキ)という法律案である。

小沢前幹事長は議員立法を禁じ、「外国人選挙法」も政府提案で立法するというから、ヒットラーの手口を踏襲したとしか思えない独裁者振りであった。

外国人選挙法は憲法違反とも言われているが、独裁者にとって憲法など紙切れにも等しい。

「国民の委託」により全権委任法を立法化したヒトラーは、国民の人権を保証する憲法を骨抜きにし、政府主導の法律を次々と立法化し、反対勢力には「公益を害する者」というレッテルを貼って人権弾圧をした。

菅首相は、小沢前幹事長に「しばらくは静かにした方が日本のため」と言ったが、その小沢氏が菅首相の自分に勝る独裁体質に驚いて、目下菅首相に反旗を翻して全国行脚中だという。

「オレに勝る独裁者になっては困る」と。

愚かな民主党支持者が選んだ菅政権と、地獄まで付き合うのは今度(参院選)こそごめん被りたい。

■菅首相の消費税論は三倍の増税!■

菅首相は、マニフェストにも記載の無い消費税増税について、民主党がマニフェストに記載したのを見て「抱きつき増税」を目論んだが、支持率急落に驚いて目下のところ消費税論争から逃げまくっている。

ところが菅首相は、自民党の消費税アップを上回る15%アップを前提にばら撒き支出の尻拭いを目論んでいたというから驚きである。

「きっこの日記」がこのように伝えている。

ANN news菅内閣の財政再建策 消費税15%前提に試算

やはり独裁首相を抱える民主党に、参院選で過半数与えてはいけない。

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隊長命令説を否定!沖縄タイムスが

2010-07-05 07:12:05 | ★集団自決

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「集団自決」問題は、その全てを沖縄タイムス社刊『鉄の暴風』に起因する。

『鉄の暴風』の発刊以後、そのデタラメ記事に端を発した座間味、渡嘉敷両島の元隊長が「集団自決軍命説」が「定説」としてマスコミはおろか学会にまで定着する良いうになる。

「残虐非道の日本軍が、住民を軍命令により集団自決させた」というの「定説」だ。

戦後間もない1950年に出版された『鉄の暴風』は、入社間も無い新米記者大田良博氏と戦前からのベテラン記者の牧港篤三氏によって執筆されたが、

問題の慶良間島集団自決の記述のほとんどが大田記者により執筆された。 記者としては素人同然の大田記者に重要な出版物の執筆者に起用した理由は、太田記者の前職場が米軍政府であり、太田氏は作家希望の文学青年であったため「戦史」を記述するというより、面白い戦争物語を書く能力があると判断されていたから、と言われている。

同書には、慶良間島の悪鬼のような守備隊長が、自決命令を出し多くの住民を死に至らしめたとおどろおどろしい文体で記述されている。

大田記者は、タイムス社のある那覇とは目と鼻の先にある集団自決の現場である慶良間島には一度も取材に訪れることなく、「噂と伝聞」(後に本人が記述)により僅か3ヶ月という短期間で書き上げたため、重要人物である座間味村の梅澤隊長の生死を始め、多くの記述に間違いがあることが判明している。 『鉄の暴風』を称して『デマの暴風」と皮肉る研究者がいるのもむべなるかなである。

そしてそれ以後沖縄で出版される公的出版物も『鉄の暴風』を引き写して出版されるようになる。

だが、たとえ『デマの暴風』と皮肉られようとも、同書が沖縄の一ローカル出版物として納まっておれば、それほど問題にもならなかった。

ところがが、高名な文学者の大江健三郎氏が、沖縄への思い入れのあまり、自身も現地慶良間島には一度も足を踏み入れることなく『鉄の暴風』を鵜呑みにして、大手出版社の岩波書店から『沖縄ノート』を出版してことが問題を大きくしていく。

以来、集団自決問題が全国的話題になっていくのは周知のことである。

沖縄タイムスは、『鉄の暴風』に描かれた「残虐非道の日本軍」というイデオロギーを正当化するため地元学者や琉球新報を巻き込んで、沖縄戦における反日・反日本軍キャンペーンを展開していくことになるのだが、2005年、座間味村の元隊長等が「集団自決訴訟」を提訴するや、その反日本軍の報道が益々過激化していった。

沖縄タイムスがある意味裁判の当事者であるのに対して、琉球新報は当初は沖縄タイムスのような当事者ではない。

従って、その分だけ報道も比較的穏健だと見られていた。

ところが、この数年の両紙の沖縄戦報道を見ると、その過激度といい捏造度といい、琉球新報がはるかにご本家沖縄タイムスを凌駕していることは多くの読者の指摘を待つまでも無い。

琉球新報の沖縄戦に関するデタラメ報道の詳細はここでは措くが、では一体何ゆえご本家沖縄タイムスが比較的とは言え、おとなしい沖縄戦記事を書くようになったのか。

おそらくは、昨年来の星雅彦氏や上原正稔氏等の地元識者の『鉄の暴風』批判や今年になってからの、「集団自決軍命令説」を真っ向から否定する証言の登場で、最高裁の敗訴を悟ったのだろう。 そしてこれ以上傷口を大きくしたくないと判断した結果なのだろう。

例えば星雅彦氏のような地元の集団自決研究の先駆者が、新聞に登場する証言の裏付けを取って回っているので、捏造証言もすぐ化けの皮がはげてしまう現状を恐れ、うかつな捏造記事はかけなくなっているのであろう。

以前、星氏が県の以来を受けて聞き取り調査をした時、「日本兵の善行」も取材し報告したところ、当時県の資料室にいた安仁屋政昭沖国大名誉教授が飛んできて、「何でこんなことを書くのか」と難詰され、結局、県史から「日本兵の善行」の部分は削除されたという。

最近星氏が検証した捏造証言は、那覇市繁多川に在住の知念さんの証言として「アメリカ兵の残虐行為」を二度も念を押して証言したにもかかわらず聞き取りをした元新聞記者は、故意に「アメリカ兵」と「日本兵」とを入れ替えて「那覇市史」には「残虐な日本兵の行為」が採録されているという。

ところが、以下に引用する記事は沖縄タイムスの連載特集記事だが、珍しく「日本兵の善行」が記載されているが驚きである。

沖縄タイムス2010年7月2日

「忘れまい」 65年の言霊 (20)

隊長に自爆願い出  仲里ハルさん(2)

元積徳高女学徒隊として語り部をしている仲里ハルさん(83)=那覇市、当時(18)=は、豊見城村(当時)の第二野戦病院から真壁村(当時)の糸洲へ撤退しようと、一歩出たときの後継を「このときほど怖くて、戦争を恨んだことはない」と振り返る。
野原一面、治療を受けられない何千人もの民間人がうめいていた。 男、女。 大人、子ども。 次にもんぺのすそをつかまれ、足がすくんだ。

行き着いた糸洲の自然ガマでは、黄リン弾がたびたび投げ込まれた。 ガマ内が濃い黄砂に覆われたようになった。 水に浸したタオルの上から、せっけんをこすりつけ必死に「解毒」。 それまで「なにくそ」の精神で耐えてきたが、初めて死にたいと思い、所属する大24師団の小池勇助隊長に手りゅう弾をねだった。

「学徒対の皆さんは自爆はさせない。 北極星を目安に北へ逃げなさい。 絶対に生きて帰って、後世に戦争を伝えてほしい」。 自身の父が日中戦争で既に戦死していることを知っていた隊長は、そっと頭に手を置いてくれた。 「お前は、必ずお母さんに会いなさい」

菊の御紋が付いた甘い菓子をもらい、友人二人とガマを飛び出した。 1メートル進むにも命がけなのに、5メートル置きに焼夷弾が光る。 上からは音楽を流して恐怖心をあおり、下から銃撃を絶やさない米軍の「馬乗り攻撃」。

日中はウージ(サトウキビ)畑に隠れ、夜間は少しずつ歩く日々ー。 ガジュマルの上から、胴体のない兵隊が「じっとこちらを見ても」、その場でパッと手を合わせて拝むくらいしかできなかった。

戦後65年になる今も、本島南部を訪れるには精神安定剤が欠かせない。(社会部・平島夏実)

                        ◇

ここに記載されている「自爆」とは慶良間島集団自決で言うところの「自決」と同じ意味であり、登場する隊長は「残虐非道」どころか「心優しき日本兵」であり、明確に「自決をするな」と民間人の自決に反対をしている。

沖縄に駐屯したほとんどの日本兵は、最近の琉球新報が報道するような「残虐非道な日本兵」ではなく、全国から祖国防衛のため沖縄に決死の覚悟でやってきた平凡な父であり、兄でもあったのが事実である。

中には上記の小池勇助隊長のように自分の父も戦死ししており、自分も仲里さん達学生に解散命令を出しお菓子を分け与えた同じ日の6月27日、糸洲の壕で自決している。

このような平凡だが心優しき兵隊さん達を、証言を捏造してまで誹謗し続ける沖縄紙を多くの良識ある県民は決して許してはいない。

>黄リン弾がたびたび投げ込まれた。 ガマ内が濃い黄砂に覆われたようになった。 水に浸したタオルの上から、せっけんをこすりつけ必死に「解毒」。 

5メートル置きに焼夷弾が光る。 上からは音楽を流して恐怖心をあおり、下から銃撃を絶やさない米軍の「馬乗り攻撃」。

これはこれまでの証言によると人道的であったはずの米軍が軍民の区別なく無差別攻撃した事実を表している。

米軍の民間人に対する残虐行為はアメリカ人が記した戦記も含めて山ほどあるがここでは本旨ではないので省略する。

>それまで「なにくそ」の精神で耐えてきたが、初めて死にたいと思い、所属する大24師団の小池勇助隊長に手りゅう弾をねだった

人間は窮地に至ると自ら死を選ぶ唯一の動物である。

戦時中に集団自決をした日本人は何も慶良間島の例だけに止まらず、他の地域でも数多く見られる。

一方で他人が「死ね」と命令したからといって簡単に死ねるものではない。

「軍命令による自決説」は、元隊長の名誉を毀損するに止まらず、自決してなくなられた住民の名誉も同時に毀損することに「軍命あり派」は気が付かないのだろうか。

■「手りゅう弾軍命説」の破綻■

「軍命あり派」は、軍の管理品である手りゅう弾で自決した住民がいた事実を根拠に、「手榴弾を住民に支給したこと自体が自決命令そのものだ」として軍命があったっと主張している。

これに対し「軍命なし派」は、「(手榴弾による自決は)軍の関与」と認めても、関与と言う日本語は曖昧な言葉であり、「善意の関与」もあれば「悪意の関与」もあるとし、手榴弾の支給は追い詰められ自決を決意した場合に備えて日本兵が「善意」で与えたものであり、「自決命令」とは根本的に違う意味であると反論している。

仲里ハルさんの証言も、日本兵の手りゅう弾という「善意の関与」どころか、仲里さんの方から手りゅう弾をねだっているではないか。

次の証言を見ても、琉球新報のいうような「残虐非道の日本兵」が沖縄住民と見ればまるで敵のように虐殺していく報道が捏造であることが良く分かる証言である。

>「学徒対の皆さんは自爆はさせない。 北極星を目安に北へ逃げなさい。 絶対に生きて帰って、後世に戦争を伝えてほしい」。 自身の父が日中戦争で既に戦死していることを知っていた隊長は、そっと頭に手を置いてくれた。 「お前は、必ずお母さんに会いなさい」

>菊の御紋が付いた甘い菓子をもらい、友人二人とガマを飛び出した

このように自身は突撃死を覚悟した日本兵が食料を住民に与える情景は宮平秀幸さんが、忠魂碑前で野村村長の解散命令後、壕から壕へ逃避行した時にも見られる。 

宮平さん一家も座間味島の整備壕や第二中隊壕の日本兵から「死ぬな。生きのびよ」と、励ましの言葉と共に、逃避のための食料や菓子類を貰っている。

■「タテの構造軍命説」の破綻■

慶良間島の集団自決論争で、元隊長の自決命令や自決を強制する言動の証言が得られない現在、「軍命あり派」は、「隊長命令の有無は問題で無い」「日本軍の構造そのものが自決を命令している」と、論点を摩り替えている。

仲里ハルさんの証言は「軍の構造が自決命令を下した」と「いう論点ズラシを真っ向から否定する証言ではないか。

結局、上記引用の沖縄タイムス記事は、結果的に被告側(軍命あり派)が重要な論拠としている「日本軍の「タテの構造による軍命論」と「手りゅう弾軍命論」を全面的に否定したことになる。

執筆者の平島夏実記者は、このようなまともな記事を書いて大丈夫であろうか。

老婆?心ながら、心配である。

まさか村八分には遇わないと思うのだが・・・。

 

沖縄戦「集団自決」の謎と真実
秦 郁彦
PHP研究所

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