狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

お前にだけは言われたくない!沖縄タイムスの県外メディア批判

2010-07-31 08:30:00 | 普天間移設

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普天間爆音訴訟、国の賠償を1審より増額
< 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の周辺住民396人が米軍機の騒音で被害を受けたとして、夜間・早朝の飛行差し止めと、過去と将来の被害に対する損害賠償を国に求めた「普天間爆音訴訟」の控訴審判決が29日、福岡高裁那覇支部であった。
 河辺義典裁判長は、騒音の違法性を認めたうえで、過去の被害への損害賠償を命じた1審判決に対して賠償額の算定基準を2倍に変更、国が原告全員に総額約3億6900万円を支払うよう命じた。飛行差し止め、将来分の損害賠償は1審同様退けた
。>

                          ◇

この判決に先立って沖縄タイムスは、「普天間爆音訴訟控訴審判決『静かな空へ』と題する、原告団メンバーを取材した特集記事を二日に渡って掲載している。

一本指でキーボードを叩く筆者が、同記事をテキスト化するのも億劫なので見出しだけを紹介するとこうなる。

◆沖縄タイムス 7月27日(上)

五臓六腑に響く低音

難聴発症の知念さん

この見出しを見た最初の印象は、「五臓六腑・・・確かこんな名前の居酒屋があったが、居酒屋特集なのか・・・」。

そして「響く低音」では、「居酒屋特集ではなくオーディオマニアの特集か・・・」とトンチンカンな想像をした。

同記事で原告団の一人の知念氏(75)は次のように述べている。

私は30年以上前から、正体不明の耳鳴り、難聴に苦しめられています。五臓六腑をかき回すヘリの爆音は・・・」

知念氏は宜野湾市の中でも筆者と同じ区域に住んでいるので興味を持って読んでいるうちに、なるほどと納得した。

復帰(沖縄返還)前の知念氏は沖縄人民党の機関紙「人民」の)記者をしており、復帰後もバリバリのプロ市民だったことが分かる。

沖縄人民党とは共産党が非合法とされていた米軍占領下の沖縄で、米軍の目を誤魔化すための「沖縄共産党」の「仮称」であり、1972年の復帰と同時に沖縄人民党は日本共産党の沖縄支部になった。

というわけで、復帰前からのバリバリの反米の闘士である知念氏が原告団の一人であることは納得なのである。

歳を取ると誰でも耳鳴りや難聴に悩まされるものだが、そのほとんどが「正体不明」である。

知念氏の正体不明の耳鳴りや難聴と普天間基地のヘリの「パタパタという鈍い音」(知念氏)、との因果関係は不明だが、少なくと同地区に住む筆者には、パタパタという鈍いヘリの音が耳鳴りや難聴の原因だとは考えられないことである。

◆沖縄タイムス 7月28日(下)

消えぬ事故の不安

砂川さん 米機に硬直

同じく原告団の一人の砂川氏(67)は長年合唱の指導をしているようだが、指導をしながら「平和を愛する沖縄の心を子供たちに感じてほしい」と訴える平和活動家でもある。 

筆者も小学校時代、合唱団に属したこともあるが、歌が好きで参加したのに「平和学習」をさせられ、いやになって止めた記憶がある。

音楽の好きな子供たちに「平和学習」の強要とは、それこそ「ウヮーバグトゥ」(余計なお世話)だと思うのだが・・・。

で、その砂川氏、モノレール建設の立ち退きで、91年に宜野湾市大謝名に移住した「新参者」とのこと。

モノレール建設でガッポリ立退き料を貰っていながら、何もわざわざ「世界一危険な基地」の側に移住することもないと思うのだが。

「平和活動家」の砂川氏が、宜野湾市に「世界一危険な基地」があることを知らなかったとは、言い訳にはならない。

やはり「平和活動家」は、「世界一危険な基地」の他には、住む場所はないのか。

原告団を代弁して琉球新報がこのように怒っている。

普天間爆音訴訟 どこに住めばいいのか  2010年7月30日       

小難しい法律論はさておいて、常識で判断しても河辺裁判長の気持ちは良く分かる。

勝手に想像するとこんなところか。

ウルサイという理由で軍事飛行場の飛行差し止めるなんて、どだい無理な話だよ。

最初から分かっていたんだろうが。 それを承知で裁判したのは、金が欲しいのだろう。 一審の賠償総額は約1億4670万円。 これでは足らないというので2・5倍に増やしてやったではないか

総額約3億6900万円なら文句はなかろうが。 一人頭にしたら93万円ももらえるし。

何? それでも満足できずに上告するって? 勝手にしろ。 

一体いくら国からふんだくれば気がすむのだ!」

河辺裁判長に怒られるかもしれないので、このくらいにしておこう。

 

◆今朝(31日)の沖縄タイムス社説のタイトルを見てわが目を疑った。

普天間報道批判  届かぬ声、募る苛立ち

<「司法よりたちが悪い」 
普天間爆音訴訟の島田善次原告団長は29日の控訴審判決を受けた記者会見で、報道のあり方を痛烈に批判した・・・>

その「たちの悪い」司法に、もっと「たちの悪い」ユスリタカリの増額を求めるおかしさはさておこう。

上記引用のように刺激的文言で始まる社説本文はウェブ記事がアップされてから読んでいただくとして、

タイムスは昨日も、この原告団長の記者会見を報じる囲み記事を掲載していた。

見出しはこれ。

県外メディアに不満

沖縄の現状正確に伝えていない

これにはおどろた。

当日記で「沖縄メディアのみで沖縄を理解すると大きな誤解の陥穽に陥る」と何度も警告してきた。

そもそも当日記の大きな目的の一つが県内を独占する沖縄メディアの誇大、歪曲、いや、捏造記事を批判することだと何度も書いてきたくらいだ。

社説や記事は原告団長の主張というより沖縄タイムスの主張だろう。

それが「沖縄の現状正確に伝えていない」とは、

お前にだけは言われたくない」と言いたくもなる。

県外メディアは、狼少年の逸話から学習した。

その結果「ウソをつき続ける県内メディアの報道」には同調しなくなった。

これが事実ではないのか。

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