狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

ゲイは身を助ける!フランク議員の「海兵隊不要論」

2010-07-27 18:30:02 | 普天間移設

 

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右派と左派の軍事オタクによる「抑止力論議」が、一時ネット上を賑わしたが、鳩山前首相の「辺野古回帰」で一段落したように思えた。

ところが、アメリカのフランク下院議員の「在沖海兵隊不要論」で、元気のなかった左翼ブログが狂喜乱舞し、これを発信し始めた。

ざっと拾ってもこの通り。

注目! アメリカに広がる「在沖海兵隊不要論」 - 保坂展人のどこどこ日記

⇒「米有力議員「在沖海兵隊は不要」(すみっち通信)

そうそう、忘れて礼を失するところであった。

沖縄版言論封殺魔こと目取俊先生も、ほれ、この通り喜んでおられる。

在沖海兵隊不要論

この中で目取真先生、次のように叫んでおられる。

沖縄で米軍基地反対の運動と世論がさらに高まって、米軍が思うように訓練もできなくなり、軍人・軍属の生活にも支障をきたし、沖縄が「快適な場所」でなくなっていけば、米国での在沖海兵隊不要論にも拍車がかかっていく。そのような状況を作り出さなければならない。「よき隣人」を気取っている米軍に自らが沖縄に不要な存在であることを突きつける取り組みを多様な形で進めていくこと。それがこれから沖縄において一層重要になる。》

自分達の「米軍基地反対運動」が国の防衛体制の破壊につながり、その結果、中国が泣いて喜ぶことを承知の上なのだろうか。

愚問でした。 

中国を母国と憧れる目取真先生が知らずに反基地運動をするはずはないから。


少し古いが、このネタを最初に報じた琉球新報記事がこれ。

在沖米海兵隊 広がる不要論 下院の重鎮「冷戦の遺物2010年7月16日 
在沖米海兵隊の不要論が最近、米国内で急速にわき上がっている。米民主党の重鎮で、政府に影響力を持つバーニー・フランク下院歳出委員長が「米国が世界の警察だという見解は冷戦の遺物であり、時代遅れだ。沖縄に海兵隊がいる必要はない」と公に訴えたことがきっかけだ同氏らの意見が反響を呼び、メディアも大々的に取り上げている。背景にあるのは深刻な財政赤字。リーマン・ショック以降、不況で生活に苦しむ国民の不満が、膨大な軍事費に向き始めている。米軍の戦略見直しと財政再建の必要性が合わさり、海外駐留米軍の撤退を求める声は拡大する様相を見せている。
 ことの発端は今月6日。与党フランク氏と野党ロン・ポール氏の両下院議員が、
米国の有力サイト「ハフィントン・ポスト」に寄せた論文だ。「なぜわれわれは軍事費を削減しなければならないのか」と題し、2010年度の軍事費6930億ドル(約61兆円)は歳出全体の42%にも上り、経済活動や国民生活を圧迫していると説明。米国が超大国として他国に関与することが、逆に反米感情を生み出している側面も指摘した。
 結論として「財政再建と雇用創出が国の最優先事項だ。度を越した軍事費問題に取り組まなければならない」と強調した。
 この記事が大きな反響を呼んだ。8日に大手テレビMSNBCやCNNニュースはフランク氏らを招き、論点を取り上げた。10日は米公共ラジオ局も取り上げ、フランク氏は「1万5千人の在沖海兵隊が中国に上陸し、何百万もの中国軍と戦うなんて誰も思っていない。彼らは65年前に終わった戦争の遺物だ。沖縄に海兵隊は要らない。超党派で協力し、この議論を提示していきたい」と訴えた。
 12日のウォールストリート・ジャーナルは「普天間飛行場の県外・国外移設を望む沖縄に、強力な助っ人が現れた」とし、今後この動きが加速する可能性に触れた。
 国会議員を15期30年務め、政治手腕に評価の高いフランク氏の発言には、綿密な裏付けがある。自らが主導し超党派で立ち上げた軍事特別委員会が、6月に発表した報告書だ。軍事専門家らを交えて軍事費を細かく精査した結果、欧州やアジアの駐留軍の縮小、オスプレイなど軍用機調達の停止・延期などによって、10年で1兆ドル(約88兆円)が削減できるとの試算を出した。
 ワシントン・ポスト紙は、この報告書を踏まえた記事を掲載し、「米国は世界の警察として、アフガニスタンやイラクだけでも1兆ドルを費やしてきたが、世界の中の役割について再考が必要だ。われわれはそろそろ正直に、そして公に議論すべき時期にきているのではないか」と、海外駐留米軍の役割について国民的議論を呼び掛けた。
 (与那嶺路代ワシントン特派員)

Rep. Barney Frank: Why We Must Reduce Military Spending(The Huffington Post)

                ◇

在沖米海兵隊の不要論が最近、米国内で急速にわき上がっている」だって?

与那嶺さん、ちょっと「放言」が過ぎませんか?

記事を送信した与那嶺路代ワシントン特派員とは、三年前の「11万人集会」を、さらに誇大に米国各紙におくり記事にさせ、それを逆輸入させ「海外でも報道」と、煽ったことで知られる人物。

主人公のバーニー・フランク下院歳出委員長とは、その肩書きが示すように、国防・安全保障が専門というより、財政再建を主張する緊縮財政派の超リベラル派議員。

超リベラルとは日本で言えば社民党左派。

例えば、超リベラルというより極左の福島瑞穂議員の発言でも分かるように、軍事支出は全て目の敵であり、フランク議員が緊縮財政のため「仕分け」のターゲットに軍備費を吊るし上げるのは、事情を知る者には、別に不思議でもなんでもないことである。

ただ、この人物の発言が特に話題になり、各紙が取り上げる理由は、フランク議員の刺激的発言が面白いというより、むしろその特殊な「趣味」のせいである。

つまり、ゲイが身を助けているのである。

The Wall Street Journal日本版によると、ジョン・ウェインまで登場するサービス精神は確かに話題性に富む。

「私が(海兵隊が駐留する普天間基地について)話をした人のほとんどが、アメリカの海兵隊はジョン・ウェインが亡くなったころに沖縄から撤退していたと思っていたみたいだ」と往年のハリウッドスターの名前を交えながら語り、「海兵隊がいまだに沖縄にいる意味が私にはよく分からないね」と話した。(フランク米下院議員、沖縄の米海兵隊の撤退を主張 - Japan Real Time - WSJ)

だが、彼の「特殊な趣味」は、発言の内容以上に話題性がある。

かれの「趣味」を紹介する「その道」の雑誌がこれ。

そう、フランク議員は「パワーゲイ」でも有名人だったのだ。

『out』誌が選ぶパワーゲイ50人

バーニー・フランク下院議員 アメリカのゲイ&レズビアン向け総合情報誌『out』が、パワーゲイ50人を選ぶ「Power 50」を発表しました。これは、国内で活躍するゲイ&レズビアンを、政治的影響力、文化的影響力、個人資産、人間性などの観点からランキングするもので、今年で3回目だそうです。錚々たる方々がランキングしていて、まさにアメリカのゲイパワーを見せつけるものでした。以下、ランクインした主要な人たちをご紹介します。

 栄えある第1位に輝いたのは、民主党のバーニー・フランク下院議員。アメリカの国会で3人いるオープンリー・ゲイの議員の1人で、同性愛者の人権の擁護者として古くから活躍してきました

これでは、政治に興味のない人でもフランク議員の発言に興味を持つわけで、米各紙がこぞってフランク議員の発言を大きく報道する意味も理解できる。 だが、その内容そのものを真剣に議論することはない。

 

何よりも不思議なのは、「在沖海兵隊不要論」で、社を挙げてキャンペーンを張っていた沖縄タイムスがこの記事を全く無視していることだ。

それはそうだろう。 琉球新報のように「在沖米海兵隊の不要論が最近、米国内で急速にわき上がっている」、なんて歪曲記事を書いてしまったら、先月掲載したばかりの次の記事との整合性を問われることになる。

沖縄に感謝の決議採択 米下
  2010年6月25日 11時06分      

最近小心者になった気さえする沖縄タイムスが、スルーした気持ちも良く分かる。

バーニー・フランク [Barney Frank]  

アメリカの下院議員。民主党。1987年から自分がゲイであることを公表している。Barney_Frank.jpg

2004年、Washintonianという雑誌のアンケートで、「もっともインテリジェンスがある民主党下院議員」に選ばれると共に「もっともおかしな議員」にも選ばれた。

 

それにしても、普通の財政再建派の超リベラル派議員が、「海兵隊不要論」を叫んでも、当たり前すぎてニュースにもならないが、流石は「パワーゲイ人」で「もっともおかしな議員」、

ゲイは身を助けるで、その発言は太平洋を渡って、

琉球新報を舞い上がらせてしまったようだ。

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辻元氏が社民党離脱!権力の美酒の酔い今だ覚めやらず

2010-07-27 07:42:45 | 県知事選

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辻元衆院議員:社民離党へ 連立離脱などで執行部に不満?  
社民党の辻元清美前副国土交通相(50)=大阪10区=は26日夜、国会内で重野安正幹事長と会談し、同党を離党する意向を伝えた。重野氏は慰留しているが、辻元氏は27日に大阪府で記者会見し、自身の考えを説明する。社民党は米軍普天間飛行場移設問題を巡り連立政権を離脱したが、辻元氏は批判的で、参院選敗北の責任をとらない福島瑞穂党首ら党執行部への不満を強めたとみられる。

 辻元氏は26日夜、重野氏との会談後、記者団に「この間の党のあり方に対する危機感がある」と説明した。離党届は提出していない。これに対し、重野氏は同日夜、「党公認をもらって当選しているので、(離党は)許さない」と記者団に語った。

 社民党関係者によると、辻元氏は参院選の総括が議題になった22日の党常任幹事会で「沖縄県では得票が伸びたが選挙区はどこも非常に厳しかった」と、比例代表で当選した福島氏批判ともとれる発言をしたという。同党は現在、衆院議員7人、参院議員4人の計11人。

 辻元氏は96年に衆院選比例代表近畿ブロックで初当選し、当選4回。2期目途中の02年には自身の秘書給与事件で衆院議員を辞職した。09年衆院選では大阪10区で当選。党政審会長、国対委員長などを歴任し、09年9月の鳩山政権発足に伴い副国交相に就任、今年5月の社民党の連立離脱を受け、副国交相を辞任した。【塙和也】

                                                   ◇

最も社民党らしい辻元議員の社民党離脱のニュースには、地元大阪や支援者でなくとも「えっ」というだろう。

辻元衆院議員:離党意向に「えっ」 地元大阪は驚きと困惑

支援者によると辻元氏は「『権力への反発の精神』が魅力の人」らしいが、国交省で副大臣という「権力の座」に着いたため「権力の美酒」の酔いが今だ覚めやらないのだろうか。

そういえば、連立離脱で国交省を去るとき、前原大臣に抱きついて流した涙は、権力を手放す悔し涙だったのか。

それとも「何でも反対」でこれまでのし上がってきたが、前原国交相と共に仕事をして「何でも反対」の活動家的手法では、国民は説得できないことにやっと気が付いたのか。

それはそうだろう。

民主党内閣自体が、学習しながら政治をする素人内閣だし、大将の総理大臣自身が「勉強すればするほど海兵隊の抑止力の重要性がわかった」と公言する有様だ。

辻元氏は今頃になって、社民党の硬直性に気が付いたようだが、その点、田嶋陽子氏や大橋巨泉氏はが気が付くのが早かったようだ。

離党後は民主党に鞍替えするという向きもあるが、辻元氏と言えば「護憲反安保」で、「九条の会」の象徴的存在である。

社民党と民主党の連立の時でさえ「野合」だとの批判があった。

今回辻元氏が改憲派を多く含む民主党への鞍替えするとなると、これまでの言動との整合性を、どのように支援者に説明するのだろうか。

支援者は「『護憲の党』である社民を抜けるのは寂しい」と言っているが。

                          ◆


金元工作員招請で中井氏「何の成果もなかった」
 中井洽(ひろし)拉致問題担当相は26日午後、首相官邸を訪れ、大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫(キム・ヒョンヒ)元北朝鮮工作員の日本招請について菅直人首相に報告を行った。
 中井氏は官邸に入ると、金元工作員が長野県軽井沢町から東京都内へ向かう途中にヘリコプターで遊覧飛行をしたと批判されているせいか、「何ら成果のなかったことの報告に来た」と記者団に発言。首相への報告後には「どこが国賓級でございましたか」などとすごんだ。
 首相は中井氏に「大変、有意義な会談だと聞いている。国民もそう感じている」と述べたという。

                        ◇

ん?

「何ら成果のなかったことの報告に来た」って?

どの面さげてこんなことが、ぬけぬけと言えるものだ。

もっとも言う相手も相手だから、こんな寝言で答えている。

「大変、有意義な会談だと聞いている。国民もそう感じている」

何処が有意義なんだ!

どの国民がそう感じているのだ!

 

この二人の寝ぼけたやり取りを聞いていると、朝っぱらから気分が悪くなる。

 

気分治しに「西村眞吾の時事通信 No.534 平成22年 7月24日(土)」を引用する。

だが、これを読むと中井拉致担当相を影で操る官僚の卑劣な手口が分かり、また気分が悪くなる。 我慢して読んでください。

克服すべき官僚支配とは何か

 拉致被害者救出運動は、民間有志の運動として始まった。
 全国各地の有志が、各人の場所で街頭署名を始め、横田ご夫妻を呼んで拉致問題を訴えて広がった。相互間の連絡が始まったのは、各人が立ち上がってからであった。各人は、同じことをしているから同志となったのである。
 いつの間にか、皆は胸に青いリボンを着けるようになった。
その青いリボンは、北朝鮮にいる拉致被害者と家族を隔てる日本海の青を表しているとともに、いかに離れていても家族を結び付ける空の青を表していた。
 拉致被害者救出運動は、国民運動となった。ついに日比谷公会堂で毎年開かれていた救出集会に、官房長官さらに総理大臣が出席するようになった。
 そして、内閣に総理大臣を長とする拉致対策本部がおかれ、担当大臣も生まれた。

 そこで何が起こったか。
 
拉致被害者救出は、大臣と官僚の胸を叩いても火花が出ないルーティーンワークとなった。
 現在、拉致担当大臣がおり担当の役人がいる、そして、官制のポスターが作られ官制の運動をしている。この体制が拉致被害者救出への関心を国民から奪い、救出を遅らせる要因となった。
 
 
このことを端的に示したのが、この度の金賢姫元北朝鮮工作員の来日である。
 彼女の来日の目的は大臣と官僚の演出によって、わけがわからないものとなった。
 彼女は、軽井沢の鳩山氏の別荘にいて田口さんと横田さんのご家族と会った。東京上空をヘリ遊覧し、帝国ホテルで、担当大臣などと食事をして韓国に帰った。
 
このすべての工程を官僚が取り仕切った。誰と会い、誰と食事をするか、すべて官僚が決めた。
 一体、何のために金賢姫を招いたのか。

 昨日も書いたが、特定失踪者調査会の荒木和博代表は、会食の場所である帝国ホテルで一時間以上も待ったのであるが、金賢姫との接触を一切許されなかった。
 この荒木代表の記者会見の様子を、本ホームページに掲載するので閲覧していただきたいが、要するに、この官僚組織は、新たな拉致被害者が判明して増えるのが嫌なのだ。
 
現在の「政府認定拉致被害者」だけに被害者を限定し、この他にも多数の拉致被害者が存在するという前提は認めない、これが拉致問題に関する「官僚支配」である。拉致被害者を拉致被害者と認める絶好の機会を奪う官僚組織は、国民を救出する組織ではなく憎むべき棄民のための組織である。
 したがって、官僚組織は、政府認定被害者以外の被害者のリストと顔写真を持参した荒木和博が金賢姫と接触し、被害者の写真を金が見て確認する機会を奪ったのである。

 民主党は、「官僚支配」の打破と言っている。
 バカも休み休み言え。
 一番「官僚支配」に身を委ねているのが民主党の内閣ではないか。要するに、拉致被害者は一体何人いるのかという重要課題に関心がなく、被害者を救出する意欲もない者(菅)が、官僚に頼って金賢姫を招いて形をつけた。これがこの度の金来日である。

 

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