狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

牛を殺す宜野湾市長、グアム移転断念!

2010-07-26 20:03:15 | 普天間移設

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在沖米海兵隊、14年のグアム移転断念

2010年7月24日       

 【米ワシントン23日=与那嶺路代本紙特派員】在沖米海兵隊のグアム移転について、米政府が人口増による現地の社会基盤整備の遅れを理由に、2014年の完了期限を事実上断念したことが23日、分かった。米海軍が22日に環境影響評価(アセスメント)の最終報告書の概要を地元に説明。「公益事業や道路などの基盤整備に時間がかかり、期限内の建設が間に合わない」と明記した。グアム移転に関連し、日米両政府が合意した米軍普天間飛行場の辺野古移設も、14年完了が先延ばしされる可能性が高まってきた。
 最終報告書の全容は1万ページに及び、30日に正式公表する。昨年11月に公表した環境影響評価案に寄せられた住民意見を基に、修正を加えて作成した。海軍グアム統合計画室の担当者が22日現地を訪れ、地元有力者に概要を説明した。
 概要は「(建設労働者らの流入で)大幅な人口増加が予測されるが、既存インフラの許容量では耐えきれない」と指摘。建設事業について「日米は14年の計画完了を目標にしているが、そのような急激な建設速度では立ちゆかなくなる」と懸念し、軍、政府、グアム州政府の間で期限を再調整する考えを表明している。
 懸案となっていたグアム北東部の海兵隊の実弾射撃訓練場については「歴史文化財との境界線内では訓練しない」などとしている。
 当初、建設事業の最盛期には人口が約8万人に増加すると予測されていたが、概要では約4万1千人と下方修正した。

■グアム移転で「履行努力を」 仲井真知事
 【名護】在沖米海兵隊のグアム移転に関し、米政府が2014年までの達成は難しいとの見方を示していることについて仲井真弘多知事は23日、「目標をいったん変えると、しょっちゅう(変わってしまう)。もともとの再編の骨格部分がある。普天間だけでなく、それはそれでしっかりやってもらわないと」と述べ、着実な履行に努力すべきだとの認識を示した。
 名護市内で開かれた、市議選野党候補激励会への参加後に、報道陣の質問に答えた。

                          ◇

角を矯(た)めて牛を殺す、という諺がある。

説明するまでもないが、牛の曲がった角を直そうと手を加えているうちに牛を殺してしまうこと。

それが、転じて、少々の欠点を直そうとして、かえって全体をだめにしてしまう例えを言う。

仲井真沖縄県知事が、「普天間移設」に関して、「県外がベストだが、実現性を考えれば辺野古がベターである」と述べた。

これは、基地公害の緊急避難を考えた極めて現実的な主張であり、むしろ本来なら一番の当事者である伊波宜野湾市長こそ緊急避難を考えるべきなのだった。

だが肝心の伊波市長は、いたずらに実現困難な[国外」を主張し、原案の「グアム一部移転」の話しさえも駄目にしてしまった。

何事にも完璧を求めていたら実現は困難であり、ましてや相手のある交渉ごとに完璧を求めていたら全てを失うことは、政治は勿論ビジネスの世界でも常識である。

ところが普天間基地の「グアム移設」に主張する伊波宜野湾市長は、自民党政権が試行錯誤の結果苦渋の決断をした「辺野古移設」に反対し、実現不可能と思われる「グアム移設」を執拗に主張し続けてきた。

彼の脳裏には、交渉が長期化してその分だけ宜野湾市民が迷惑を被るという考えは一欠けらもない。 米軍側が主張する「辺野古移設とグアムへの一部移転」とはセット」という条件提示にも聞く耳を持たなかった。

宜野湾市民の安全は放置して、次期県知事を狙う伊波市長について、

義挙人さんは、市長の人気の要因は、「アメリカに唯一 モノ が言える人」と、皮肉をこめてコメントされている。

その伊波市長がメア米国総領事(当時)に、「モノを言い」して見事に一本取られたやり取りを、当時の記事から再現してみる。

クリアゾーン(土地利用禁止区域)」を滑走路両端に設けているが、実際は、ゾーン内に小学校や住宅がある。市はこれが米軍自身の安全基準違反になると指摘し、同飛行場の運用停止を求める。」
伊波市長訪米、米基準違反を追及へ(2008.7.26)

米海軍省作成の「普天間飛行場マスタープラン」のクリアゾーンを宜野湾市の航空写真に重ねた図

伊波市長: 「普天間基地内は、クリアゾーン(土地利用禁止区域)」を滑走路両端に設けているが、実際は、ゾーン内に小学校や住宅がある」

「これは米軍自身の安全基準違反になる」

「普天間飛行場の運用停止を求める」

 

メア総領事: 「滑走路の近くの基地外に、なぜ、宜野湾市が建設を許しているのか」

「基地外の民間住宅地の建築許可は宜野湾市の管轄だから、これを許可した宜野湾市の責任こそ問われるべきで、米軍基地に責任を問うべきではない」

アメリカにモノの言える伊波市長も、これではヤクザの言いがかりと同じではないか。⇒ゆすり、たかりはマフィアの生業

メア総領事の見事な一本勝ちである。

ところが、伊波市長を応援する沖縄紙の報道はこうだ。⇒“無理解”メア氏 「近くに建設許す宜野湾市に疑問」

 

メア総領事は宜野湾市の「モノ言い」に対して、前にもこんなことを言っていた。

米政府は日本の基地外の建設に何も権限がない。日本政府と県と市がコントロールしているので、米側は何もできない。普天間の滑走路の南の進入灯の近くにタワーができているが、これも安全の面で米側からはよくない。でも米側からは何もできない

ところが、日本語の達者なメア総領事、言わんでよいことも、つい口に出してしまった。⇒ メア総領事 宜野湾市長訪米効果を疑問視

その結果がこれだった。

「メア氏は退島を」 普天間爆音訴訟原告団、要求決議を可決

そして、新聞にはこんなことも書かれた。⇒メア発言 こんな米総領事、要らない

そして基地外にはこんなこともされた。⇒在沖米総領事館に火炎瓶:

「そんなに危険と思う基地の側に鉄塔を作る方が危険だろう」と言ったら、再度「メア、出て行け」の大合唱が起きかねない。

そこで防衛省をクッションにして、「民間地の鉄塔 撤去要請/防衛局 」ということになった。

その「危険な鉄塔」を報じる記事がこれ。

沖縄タイムス 2008年8月12日(火) 朝刊 1面
民間地の鉄塔 撤去要請/防衛局
宜野湾市大謝名/米軍機の安全で
 【宜野湾】宜野湾市大謝名に設置された個人所有の高さ約四十メートルの電波塔に対し、沖縄防衛局が隣接する米軍普天間飛行場を離着陸する米軍機の事故防止を理由に、撤去を求めていたことが十一日、分かった。専門家によると、法律に違反しない建物に、米軍基地運用の妨げとなるとして国が撤去を求めるのは異例だという。(略)

危険な滑走路を含む基地の側に鉄塔を作ることは、危険地域をより危険にすることになると思うのだが。

そんな理屈は伊波市長には通用しない。

危険を除去したかったら、「飛行場での飛行禁止」を叫べば済むことだ。

沖国大「飛行禁止」要求/普天間ヘリ墜落4年

確か、沖国大も危険を承知で近くに建設されたはずだが・・・。

 

伊波宜野湾市長よ、世界一危険とされる普天間基地に隣接する普天間住民から、危険性を除去するのが基地移設の目的ではなかったのか。

宜野湾市民の基地公害を放置し、角を矯めて牛を殺す愚行を一刻も早く止めて欲しい。

 

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宜野湾市長に問う!、宜野湾市民の怒り

2010-07-26 06:36:15 | 未分類

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最近の沖縄タイムスは少しおかしい。

読者の石原昌光さんのコメントを借りると、

「沖縄タイムスの編集部は冷房の効きでもわるいのでしょうか?」ということになるが、逆に冷房が効きすぎて脳みそがフリーズしたのではとも疑いたくる。

正論を述べる「読者の声」が続いているのだ。

同じく読者の義挙人さんも興味をもたれている昨日の沖縄タイムスの読者欄を紹介します。(太字強調は引用者)

 

沖縄タイムス 20107月25日 オピニオン面 読者の声

久高貞夫さん=73歳 (宜野湾市)

身近な問題をまず解決して

伊波洋一宜野湾市長に尋ねたい。 安全保障問題に関して一言の発言もないのは意図的ですか。 あなたは沖縄県民に選挙された市長ではなく宜野湾市民にのみ選ばれた市長です。 そこを自覚し現状では不可能な県外、国外移設を論じた時間を浪費する前に宜野湾市民の最も身近な問題、すなわち普天間基地の危険性、騒音の早期撤去、市民の安心・安全な生活、福祉等の発展を最優先にとらえ、その解決に心血を注ぐべきです。 
辺野古案は普天間周辺より人口密度、危険性が少ない上一度は移設を容認した辺野古住民、名護市にいま一度、宜野湾市民の心情を斟酌(しんしゃく)してもらい県、国に働きかけ早期移設実現に働きかけてもらいたい。 それが宜野湾市長としての義務です。
今のあなたの基地問題に対する姿勢は、多くの住民、とりわけ飛行ルートの住民の切なる願望を等閑視するパフォーマンスにしか見えません。 これ以上われわれ市民を我慢させないで欲しいと思うのはわたし一人だろうか。 次期県知事選出馬のうわさがあるがその前にやるべきことが山積みしていることを忘れないでもらいたい。

                     ◇

なるほど、伊波宜野湾市長は「米軍基地は国外撤去」と叫ぶことはあるが、撤去した後の安全保障に言及したことはない。

また、実現困難な「普天間移設を国外撤去」を主張することが基地の固定化に繋がり、結果的に宜野湾市民に基地公害を与えているということにも言及することはない。

「安全保障問題に関して一言の発言もないのは意図的ですか」と問われても一言の弁解もできないだろう。

伊波市長は、久高さんがご指摘のように宜野湾市民に選ばれたはずなのに、県を代表するならまだしも、国を代表する総理大臣か外務大臣のつもりで、毎年アメリカに基地返還の交渉に行くことが良く知られている。

アメリカと外交交渉するつもりらしいが、自分の本分を忘れるのもここまで来ると喜劇といわざるを得ない。

我が住む宜野湾市の市長ながら、ロバにまたがり巨大風車に突進するドンキホーテを連想して思わず失笑してしまう。

今回の鳩山首相の迷走劇ですっかり時の人になり、宜野湾市を訪れる政府要人等に、得意げに「売り物」の「世界一危険な基地」を「世界一危険な小学校」の屋上から案内するお得意のパフォーマンスは、すっかり有名になった。

お馴染み!「売り物の基地を」セールス中の伊波市長の
お得意のポーズ。

「さー、これが世界一危険な基地ですよ!」
          ↓

 

そこで調子をこいた伊波市長、すっかり舞い上がってしまい、自分が日米合意の中心人物と錯覚してしまった。

外務大臣や総理大臣も知らない普天間基地のグアム移転に関する怪しげな「伊波文書」を見せびらかし、世間を混乱させたことは自分の立場を忘れたパフォーマンスの極地であった。

一昨年も、ハワイ在の米太平洋軍司令部に「普天間基地返還交渉」にアポ無しで訪問し、文字通り門前払いを喰って良識ある県民の失笑を買ったことは記憶に新しい。

米太平洋軍、宜野湾市長を門前払い(琉球新報 2008.7.29)

米太平洋軍司令部で要請文の受け取りを拒否される伊波洋一宜野湾市長=28日午前、キャンプ・スミス

写真を見ると、本当に(文字通り)門前払いで、米軍司令部の建物の中には入れてもらえなかった模様。(失笑)

「門前払い」を喰らって、することがなくなった伊波市長ご一行五人は、仕方なくホノルル市役所を訪問して助役に面談したという。(タイムス)

突然、遠い沖縄からの客が五人も押しかけては、ホノルル市の助役さんもさぞや迷惑だっただろうに。

以前からパフォーマンスが得意の伊波市長だが、勿論外務大臣でもなければ県知事でもないしその権限もない。 

宜野湾住民の安心・安全な生活、福祉等の発展を最優先にとらえ、その解決に心血を注ぐことこそが宜野湾市の市長に与えられた職務であることは久高さんのご指摘を待つまでもない。

ところがこの人物、自分が「普天間基地」の固定化の張本人であるにもかかわらず、基地が宜野湾市にあることは憲法違反だとして国を提訴すると言うから何をかいわんやである。

伊波市長が立候補断念?国を提訴で

久高さんの投稿は、筆者を含む全宜野湾市民の声を代弁しているかのようで日頃の胸のつかえを見事に落としてくれた。

伊波市長の本分を忘れたパーフォマンスについて触れた過去エントリーを次にリンクする。
 
四面楚歌の宜野湾市長 沖縄タイムスが又梯子をはずした?

ジュゴンの命か住民の安全か 伊波市長のハワイ訪問

最強の偽善者は伊波市長!「基地は財産」 県知事選へ立候補!

 

【おまけ】

昨日(7月24日)の沖縄タイムスの「読者の声」です。

「元死刑囚」に違和感を覚えた  

M・Sさん=65歳 (那覇市、カラーコーディネーター)

金賢姫さんが来日し、横田めぐみさんの両親などと面会した。報道するとき、普通、敬称をつける。 NHKテレビは「キムヒョンヒ元死刑囚は・・・」と連呼している。
わたしは、違和感を覚えると同時に人権侵害ではないか、と思った。 当人は確かに不法行為をしたが、韓国においてはその罪は問わない決定がをしているし、わが国においても、いろいろいきさつはあったとしても、法務大臣が入国を許可した。 従って、不法行為の結果として生じた「死刑囚」を呼称するのは不適切なことと思う。
元、をつければいいのか、というとそうではない。 「元法務大臣」「元国会議員」ということとは訳が違う。 相撲中継で「元不良○○の山」と報道するだろうか。 ちなみに、新聞は「元北挑戦工作員」と記載して、かつての不法行為についてはふれていない。 熟慮の結果だとおもう。

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