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今朝の沖縄タイムスの一面、社会面のトップは、菅首相の沖縄訪問は占拠され、関連記事に合計五面も費やしている。
見出しはこれ。
■一面
首相「辺野古がベター」
知事「勘違いしている」
普天間移設 認識の相違 鮮明
■社会面
「沖縄差別」に怒り
対立の構図浮き彫り
「沖縄の新聞で沖縄を理解しようとすると誤解する」と何度も書いた。
今回の菅・仲井真会談が平行線なのは初めから想定内のことであるが、それをさらにわかり難くしているのは、仲井真県知事と当選以来「県外」と釘を刺し続けている新聞の両者が、敢えて「ある事実」に触れていないからである。
その事実に触れる前に「活動家vs実務家」の一騎打ちといわれた県知事選を振り返ってみる。
県知事選で、「普天間移設」に関して、「国外」と「県外」という微妙な違いはあったが両者とも同じに見えた。 では、勝利した仲井真候補と敗北した伊波候補の根本的違いは何だったのか。
いうまでも無く仲井真候補が日米同盟を認め、自衛隊の沖縄配備も容認しているのに対し、伊波候補は日米安保そのものを認めておらず、在沖米軍どころか自衛隊の配備さえ認めていない。
仲井真候補は普天間移設に関し「県外がベストだが現実を考えれば県内も容認」と主張し続けていたが、選挙直前になって「県外を要請する」に変更した。
変更の理由を仲井真候補は名護市長選挙で「国外派」の稲嶺市長が勝利したことで「民意は県外」がはっきりしたから、だと弁明した。
だが沖縄の民意を、名護市長選の結果、それも1500票余の僅差の結果だけで判断してよいものか。 何よりも基地に一番か関わりのある当事者の辺野古地区では移設を容認しているではないか。
一月の名護市長選挙には仲井真知事も容認派の島袋候補を応援に駆けつけ、稲嶺候補と激しい戦いを繰り広げたが、そのとき稲嶺候補の応援に駆けつけたのが民主党の要人たちであり、民主党政権は自らの手で国外派の急先鋒・稲嶺名護市長を作り上げてしまった。
仲井真知事に言わせると自分で「怪物・稲嶺市長」を作り上げておきながら、いまさら怪物の口封じを頼むとは・・・「菅首相よ、お前だけにはいわれたくない」といった心境であろう。
それに、こうも言いたいであろう。
「お前が作った怪物のお陰で、私も持論であった『県外がベストだが・・・』を急遽変更せざるを得なかったのに、今頃になって『県外がベスト・・・辺野古がベター』とは聞きたくも無い」と。
県知事の複雑な思いを理解できず、県内紙に叩かれながらも恥を忍んで撤回した「県外がベストだが現実を考えると辺野古も容認」の持論を、今度は自分(知事)に向かってオウムのように繰り返す、空き缶首相を見て思わず口から出た言葉が「勘違いしている」の一言だったのだろう。
冒頭に戻り、今回の「菅・仲井真会談」で知事も新聞も触れていないことは説明しよう。
ひと言で言えば、今回の知事選挙で「民意は変わった」ということである。
鳩山前首相の「最低でも県外」の妄想に一時は熱狂した県民も、共産党・社民党が熱烈支援する伊波候補を県知事にしようという左翼勢力の狂乱に目を覚ました県民は、日米同盟を否定する活動家を否定し、実務家の仲井真候補を選んだのだ。
しかも稲嶺名護市長を選んだ名護市民でさえ、県知事選では市長選より大差を付けて伊波候補にノーを突きつけているのだ。
当選したばかりの知事が、いきなり「県外」を変更するはずもないし、県内紙のしつこい「釘刺し」も当分続くだろうから、普天間移設は簡単に解決の糸口が見つかるとは思えない。
仲井真知事はしばらく菅内閣の艱難苦渋を拱手傍観するだろう。
何しろ民主党政権が自ら撒いた種なのだ。
自分で刈ればよい。 沖縄側は「要請」する立場だ。
そこで菅首相も仲井真知事も県内紙さえ敢えて触れないもうひとつの「事実」を言おう。
普天間移設を論じるには避けて通ることのできない、国防問題そして当然日米安保に関する徹底的議論の欠如である。
「普天間基地は海兵隊基地だから、殴りこみ部隊の海兵隊は沖縄の防衛には不要である」というまことしやかな「海兵隊不要論」が、
主として沖縄タイムスの屋良記者あたりを発火点にし、これに県内のサヨク学者がしきりに「米軍基地不要論」を展開し、世論を煽った。 その象徴が伊波洋一前宜野湾市長であったが、県民の良識が極左市長の誕生を大差で葬り去った。
仲井真知事は当選後盛んに次の文言を繰り返している。
「米軍は沖縄を守るためにいるのではなく、日本全体の安全保障、アジア太平洋地域の安定の点からいる。日本全国で、解決をお願いしたい」と。
これには当選後も仲井真知事には批判的な県内マスコミも同意せざるを得ないが、実はこの文言には国防問題を論ずることなく、安易に「県外か」「県内か」で相手を判断する県内マスコミへの大きな問題提起なっている。
だが「県外イデオロギー」で凝り固まった県内紙では仲井真知事の問いかけの意味を理解するのは困難であろう。
「米軍基地」を「ゴミ処理場」や「原発施設」と同じ視点で論じる愚かしさを何度か指摘してきた。
地域住民の同意を得るのに困難が伴うのはいずれも「米軍基地」も同じであるが、「ゴミ処理場」や「原発」が住民の同意と迷惑料の合意さえ得られれば、全国ほとんどの地域に移設が可能であるのに対し、
「米軍基地」はいくら地域住民の同意を得ても何処でも良いというわけにはいかない。
仮に伊豆諸島や小笠原諸島など太平洋側の島の住民が移設に同意しても、その地政学的要素から判断し、渡りに船とはいかないだろう。
米軍はもちろん沖縄をだけ守るためにいるのではない。
日本全体の国防のために存在する。
日本全体の安全保障を考えれば、東シナ海から太平洋への出口として南西諸島を窺う中国に対して、沖縄は「太平洋の要石」から「東シナ海の要石」へとその地政学的価値が変化しているのだ。
さらに沖縄の地政学的位置を見ると、東京や博多より中国、台湾、フィリピンに近い。 それに、なんと北海道とベトナムは沖縄からはほぼ等距離にあるくらいだ。
これらの厳然たる事実は、沖縄がアジア・太平洋・インド洋地域のの安定の点から重要な位置を占めている証左であり、ここに駐留する海兵隊基地(普天間基地)の機能は、県外、国外を問わず他の地域で代替できるものではない。
沖縄紙は今朝の沖縄タイムスの大見出しでもわかるように米軍基地の存在を『差別だ!」と感情論に訴えるが、
東シナ海から南シナ海そしてインド洋に至る「不安定の弧」の安定に日米安保が貢献していることに触れようとしない。
それどころか不安定の元凶である中国のご機嫌を取るように米軍基地を中国の一番嫌がる地域沖縄から東シナ海から遠く離れたグアム島などへの撤去を求めている。
繰り返すが仲井真県知事が言う「米軍は沖縄を守るためにいるのではなく、日本全体の安全保障、アジア太平洋地域の安定の点からいる。日本全国で、解決をお願いしたい」という問いかけは、
国防への無知振りを曝け出した民主党政権と、いまだに県内の民意が変わったことを認めようとしない県内紙に対し、「国防について原点に戻って議論しよう」という呼びかけだ、と推測する。
つづく
・・ご案内・・
●シナの侵略「尖閣・沖縄」を守る沖縄県民緊急集会
●沖縄から立ち上げる 「憲法九条改正」と「日の丸掲揚運動」
日時 12月19日(日)
★第一部 「日の丸行進」
集合時間:午後1:00 行進1:30~2:30
集合場所:那覇市 とまりん広場(交番の隣の公園)
行進コース とまりん⇒福州園⇒波之上宮
*ご希望の方には日の丸国旗・竿セットを格安¥1,600にて現地販売致します。
★第二部 講演・報告会
場所:波の上社務所 開場:3:00 開演:3:30
入場料: 無料
司会:仲村洋子
3:30 開演 司会挨拶 国家斉唱
3:35 開会挨拶 尖閣諸島防衛協会会長 恵忠久
弁士数名(中略)
4:40 閉会挨拶 日本会議宜野湾支部支部長 垣花恵蔵
4:45 開場閉会
主催:沖縄をシナの侵略から守る1,000人委員会
協催:JSN・沖縄婦人平和懇話会・尖閣防衛委員会・在日米軍基地ネットワークユニオン
後援:日本会議宜野湾支部
お問い合わせ: 090-1942-1675 仲村雅巳まで
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