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釈放の中国人船長「起訴相当」 尖閣衝突事件
2011.4.18
沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、那覇検察審査会は18日、処分保留のまま釈放され、公務執行妨害罪で不起訴(起訴猶予)処分となった中国人の●(=擔のつくり)其雄(せんきゆう)船長(41)について「起訴相当」と議決し公表した。
議決を受け、那覇地検は再捜査する。再び不起訴としても、検審が再び起訴議決をした場合、船長は強制起訴される。ただ、那覇地検は昨年9月に「日中関係を考慮する」などとして釈放、船長は帰国しており、再捜査には難航が予想される。仮に強制起訴されたとしても、公判が開けるかどうかは不透明だ。
検審が審査したのは、昨年9月、海上保安庁の巡視船が停船を命じながら追跡した際、漁船を巡視船に衝突させて海上保安官の職務執行を妨害した容疑。
那覇地検は巡視船の損傷は航行に支障を生じさせるものではなく負傷者がいなかったなどとして起訴猶予としたが、議決では「軽微な損傷とは到底いえない」と指摘。また巡視船の乗組員の証言から「人命を危険にさらす行為であったことを否定できない」とした。
続いて、船長が尖閣海域の日本領海内で操業していたことを認識していたと供述していることを重視。漁船の乗組員が逃走を制止しようとした際、乗組員に「巡視船に撃つ勇気なんて絶対ない」と述べた点などを挙げ、「警備を軽視し、追跡されても逃走できると考えていたことがうかがえる」と計画性を指摘した。
また「釈放を指揮した検察官が、被疑者が中国に帰国したので起訴しないと裁定したことは納得できない」と捜査の在り方を批判。衝突の様子を撮影した海保のビデオ映像について「事案の発生を防止し、領海での警備の実情を国民に知らしめるためにも、公開を希望する」と付言した。
☆
那覇検察審査会に審査を申し立てた人物は、沖縄タイムスの当時の報道によると「自称ジャーナリスト」となっている。
この自称ジャーナリストとは、沖縄タイムス以外の各紙は「千葉県内に住むジャーナリスト」と報じているが、元産経新聞記者で最近テレビの討論番組でも大活躍中の山際澄夫さんのことである。
以下は過去エントリー「沖縄タイムスの見苦しい記事、那覇検察審議会への申し立てで」を加筆したものです。
沖縄タイムスは次のように報じている。
「・・・自称ジャーナリストの山際澄夫さん=千葉県=ら県外の男女5人が・・・」
新聞等で「自称」と但し書きがつくのは、職業不明の容疑者などが職業を自称した場合、「信用できない」という意味をこめて使う場合が多く、嘲笑的意味に使われる例もある。
中国に対して「不都合な事実」を報道したくない沖縄タイムスだが、地元の那覇検察審査会の案件では無視するわけにもいかない。 そこで窮余の一策で「自称ジャーナリスト」と報道し、申立人がいかがわしい人物だと印象操作したのだろう。
念のためにいうと筆者は「自称」がつかない「ジャーナリス」が、読者の尊敬に価するとは思わない。
ジャーナリストという肩書きであまりにも酷い言動の人物を数多く知っているからだ。
かくいう筆者も雑誌等に寄稿を依頼されたとき、肩書きに迷うことが多々ある。 若い頃は無難に「フリーライター」の肩書きで書いたこともあるが、ブログを書くようになって何度か「無職」或いは「ブロガー」と自称してみた。
だが、どちらも文に説得力が無くなるという理由で却下され、雑誌社の都合で勝手に「ジャーナリス」にされてしまった経験がある。 したがって筆者の自称はあくまで「ブロガー」である。
それにしても山際澄夫さんに「自称ジャーナリスト」呼ばわりは、あまりにも酷い沖縄タイムスの記事だ。
筆者の確認した限りで山際さんに「自称ジャーナリスト」と報道したのは全国で沖縄タイムス1社のみである。
さて、山際さんが検察審議会に申し立てしたことは、中国人船長の不起訴処分に国民が納得できないからである。
那覇地検は、不起訴処分の理由として、船長が帰国していること、計画性がないこと、負傷者がいないことなどをあげているが、まったく理由になっていない。
不起訴処分の原因となった船長の帰国は、那覇地検が自ら釈放したからに他ならない。
犯人を釈放した地検自身が犯人は既に国内にいないという理由で不起訴にするのは自己矛盾も甚だしい。
これに納得できる国民はいない。
中国漁船の体当たりが危険行為であったことは、一色元海上保安官が明らかにした「証拠ビデオ」で裏付けられている。
負傷者がいなかったことは不幸中の幸いだが、それで不起訴の理由とはならない。
しかも海保巡視船は大きな損傷を受け、それを賠償もせず国外に行ったのではないか。
計画性の有無は不起訴の理由とはならない。
中国人船長の釈放は、菅政権中枢にいた仙谷官房長官が検察首脳に対して政治的圧力が加わえたためだと言われている。
国会は那覇地検の担当者を証人喚問して真相を明らかにすべきである。
民主党議員の中にも筋を通す人物がいるではないか。⇒通常国会に那覇地検幹部を招致の意向 西岡議長
それにしても中国様のご機嫌を損なう行動をした山際澄夫さんに、「自称ジャーナリスト」のレッテル貼りとは。
沖縄タイムスのご苦労は、爆笑ものである。
★
那覇地検の「起訴相当」を報じる今朝の沖縄タイムスに「自称ジャーナリスト」の文言はない。
己のあからさまな悪意に恥じ入ったのだろうか。 いや、タイムスの辞書に恥は無いはずだ。
尖閣諸島を中国の領土だと主張し、領海侵犯をした中国人船長の確信犯的違法行為を付記そのまま放置したら、尖閣問題に重大な禍根を残すことになる。
仮に中国船長が出廷しなくとも、あくまでも被告の都合であるから「欠席裁判」を粛々とやればよい。
日本の法律で厳正に裁いて、その判決文の要旨を英文にして広く世界に公表すべきだ。
問題のビデオも公表すするのはいうまでも無い。
それに不服があれば自ら出廷し、判決後なら控訴すればすむことだ。
出廷しないということは法的に判決を認めたことになる。
これは尖閣問題に関し世界に対し日本の立場を示す大きな公告の場となる。
沖縄タイムスが喧伝する「自称ジャーナリスト」の山際さんの審査請求をGJだったと思う方
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【付記】
5月初旬発売予定の『うらそえ文藝』が尖閣諸島問題特集を掲載しています。
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