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国と県との法廷闘争で、沖縄タイムスは絶えず読者を誤誘導するのに懸命である。
その手口は、あたかも県側(翁長知事)が有利な状況で審議が進んでいるかのような印象記事を御用識者を総動員して書き連ねる。
ところが実際の裁判の形勢は逆だ。
5日の第一回口頭弁論では、誰が見ても国の勝訴を否定できないほど国が有利に審議は進んでいる。
そこで沖縄タイムスが取った手段は「裁判長が信用できない」と司法への不信感を煽る作戦だ。
6日付沖縄タイムスの司法不信を煽る見出しを一部抜粋すると、こうだ。
■社会面トップ
司法 終結へ前のめり
県、裁判長に不信感」
裁判官の質問「権限逸脱」
県側弁護団 次回結審を疑問視
■2面トップ
俎上のみで争点整理
高裁那覇支部 県答弁書提出前に
【識者評論】
公平疑われかねない
秦野俊彦 弁護士 元福岡高裁部総括判事
<辺野古訴訟>答弁書提出前に争点整理案提示 沖縄県、裁判所対応に疑念
9秒でまるわかり!
- 辺野古訴訟で県が答弁書を出す前に高裁が争点整理案提示していた
- 民事の争点整理は訴状と答弁書の提出後に行うのが通例だという
- 県関係者は「違法確認訴訟は代執行訴訟とは別」と首をかしげている
福岡高裁那覇支部(多見谷寿郎裁判長)が、沖縄県側が答弁書を提出する前に「辺野古違法確認訴訟」の争点整理案などを国と県側に提示していたことが5日までに分かった。民事訴訟の争点整理は、原告の訴状と被告の答弁書の提出後に裁判所が行うのが通例とされ、県側関係者は裁判所の対応に疑念を深めている。
同支部が提示したのは代執行訴訟の「主な争点」と「違法確認訴訟の訴状提出段階での争点整理案」。「主な争点」は先月22日の国の提訴後、同支部であった進行協議で多見谷裁判長が双方に提示。翁長雄志知事の取り消し処分を是正しないことが、代執行の要件を満たすのかなどが記されている。
「争点整理案」は1日の県側答弁書の提出前に、双方に提示された。「翁長雄志知事の辺野古埋め立て承認取り消しは、仲井真弘多前知事の判断の瑕疵(かし)が前提か」など、取り消しの要件について双方に確認を求めている。
県側関係者は「違法確認訴訟は代執行訴訟とは別の訴訟。代執行の争点を今ごろ出す必要があるのか」と首をかしげる。別の関係者は「答弁書を出す前に、訴状だけで争点整理をした訴訟は聞いたことがない」と驚く。
公平疑われかねない
森野俊彦弁護士 元福岡高裁部総括判事
通常の民事事件では、訴状と答弁書が出そろうまでは原告、被告の主張を確認できず、裁判所は争点を整理できない。
ただ、今回の訴訟は代執行訴訟のときと同じ裁判長で、これまでの経緯を分かっている。一連の主張を踏まえ、ある程度争点を想定することが「絶対におかしい」とまでは言えない。
問題なのは、争点整理の中身だ。国側の主張に沿った形で争点整理をされれば、県側は考えをいきなりあしらわれたように感じ、訴訟指揮に疑念を抱くだろう。裁判所は中立公平であるべきで、「手回しよく争点設定をした」と思われないようにするべきだ。
取消の権限が地方自治にあるかどうかだけで争いたい翁長知事側。
その為に、国と県は対等、国の決定に地方が反対できないのは地方自治の破壊、政府が沖縄をねじ伏せる、等々。
たが、これには無理がある。
取消したのは「承認に瑕疵がある」だったからだ。
翁長知事側が、仲井眞前知事の埋立承認が適法か違法か審議するのを避けるのは、埋立承認が適法と認識している証。
「争点整理」で仲井眞前知事の埋立承認が適法か違法か審議するのを避けようとする姿勢が明らかになったのだが、なぜこのタイミングでの声があるが、県の認識を確認したかったのだろう。
国の主張は「適法な仲井眞前知事の埋立承認を取消すのは違法」。
(おまけ)
裁判になれば、取消の適法性をめぐって「仲井眞前知事の埋立承認が適法か違法か審議する」のは必定だから、裁判そのものを避けたくて、提訴しなかったのでは?と推測しています。
「【普天間移設】 沖縄知事の違法確認訴訟、9月16日に判決 2016.8.5 21:23」
http://www.sankei.com/politics/news/160805/plt1608050042-n1.html
>弁論では審理すべき対象について時間が割かれた。県は対象を翁長氏の承認取り消しに絞るよう訴え、多見谷裁判長との間で質疑応答が繰り返された。
>知事の判断には一定の裁量権が認められるため、前知事の埋め立て承認までさかのぼると裁量権により承認は適法とされる。
>適法な承認を翁長氏が取り消したことは違法とされることを回避しようとする県の法廷戦術が浮き彫りになった。