昨日(8月6日)の八重山日報一面トップは合計6段を使った記事にこの大見出し。
■八重山日報一面トップ
尖閣周辺
中国公船と漁船が領海侵入
同時は初、政府抗議
資源根こそぎ中国船の影
エスカーレートに懸念の声
八重山日報 2016年8月06日土
中国公船と漁船が領海侵入 同時は初、政府抗議
第11管区海上保安本部によると5日、尖閣諸島魚釣島(石垣市登野城)西北西の領海に、中国漁船6隻と機関砲のようなものを搭載した「海警33115」など中国海警局の船2隻が侵入した。中国漁船と中国公船が同時に領海侵入するのは初めて。
尖閣周辺海域では中国公船が「パトロール」と称して常駐し、月3回ほどのペースで領海侵入を繰り返している。領海外側の接続水域では6月、軍艦の航行が初めて確認されたばかり。
▼全文は「新聞オンライン.com」で
http://www.shimbun-online.com/latest/yaeyamanippo.html
資源根こそぎ 中国船の影 エスカレートに懸念の声
尖閣諸島周辺で5日、中国公船と漁船が初めて同時に領海侵入した。石垣市民からは「中国が、尖閣を奪うための既成事実づくりをエスカレートさせた」と警戒する声が上がっている。
領海侵入した中国漁船はトロール船のようだったとの情報もある。中国漁船は、トロール漁法に似た「虎網」という漁法で魚を一網打尽にすることで知られており、石垣市の漁業者の男性は「中国の虎網船が大挙して入って来て、尖閣の海洋資源を根こそぎにしてしまうのが恐い」と懸念した。
▼全文は「新聞オンライン.com」で
http://www.shimbun-online.com/latest/yaeyamanippo.html
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八重山日報が危機感を持って中国の脅威を大きく報じたのに対し、沖縄タイムスはベタ記事で誤魔化し、ほとんど黙殺であった。
翁長知事を支援する沖縄2紙が中国の脅威を報道するはずがない。
翁長知事は、中国軍艦が尖閣近海に侵入し、一触即発のときも「だんまり」を続けた。 さらに係争中の違法確認訴訟で、「中国は脅威ではない」と公言する伊波洋一参議院議員を安全保障・抑止力の専門家として証人申請するほどの中国大好き人間だ。
ところが本土大手紙は一斉に中国の暴挙を書きたて、あの」朝日新聞まで批判の報道をした。
産経新聞2016.8.5 22:09更新
中国公船、尖閣領海で漁船と航行 外務次官、大使呼び抗議 識者「一歩、挑発進めてきた」
中国海警局の船2隻と中国漁船6隻が5日午後、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海に侵入した。杉山晋輔外務事務次官は同日夕、中国の程永華駐日大使を外務省に呼び「わが国の主権の侵害であり、断固として認められない」と厳重抗議した。外務省によると、中国の公船と漁船が同時に尖閣諸島周辺の領海に侵入するのは初めて。
第11管区海上保安本部(那覇)によると、領海に入った公船は、機関砲のようなものを搭載した海警33115と海警2307で、漁船周辺を航行した。
これまで日本政府は、中国公船の侵入時には外務省局長が中国大使館に電話で抗議していたが「漁船周辺を航行し、日本領海内で法執行するかのような行動は、主権侵害の度合いが違う」(外務省筋)として抗議のレベルを上げた。
帝京大の志方俊之名誉教授は「日本の防衛相が代わり、中国としては今後、日本の姿勢がどうなるかを見定める必要があるため一歩、挑発を進めてきた」と分析。「中国は『まだ日本との間合いに余裕がある』と考えているはずで、日本の反応次第では挑発を深めることも考えられる」と指摘した。
朝日新聞
中国漁船と公船の航行・進入、常態化を懸念 日本側
倉重奈苗=北京、武田肇
2016年8月6日23時58分
6日、尖閣諸島周辺で大量の中国漁船が航行するのに合わせて、中国公船7隻が接続水域に入った。実効支配を狙う中国が、漁船と公船をセットにしての進入を常態化させるのではないか、と日本側は懸念する。
尖閣諸島周辺での中国公船の動きは、前日の5日に2隻が領海に侵入したのに続くものだ。この際、公船は漁船の周辺を周回するなど特異な動きを見せた。日本政府が中国政府に抗議を申し入れた際、中国側は公船の動きについて「漁船の保護が目的」と正当性を主張したという。
尖閣諸島周辺では6月、中国軍艦の接続水域への進入が初めて確認され、一気に緊張が高まった。しかし日中は7月上旬、日中韓外相会談を8月下旬に日本で開くことで一致。「9月に中国・杭州で開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議まで対話モードが続く」(外務省幹部)と、楽観論が出ていただけに、意図を測りかねている。
ただ中国では今、重要会議のため河北省の避暑地、北戴河に指導部メンバーや党長老が集まり、来年の党大会に向けた政治的駆け引きも本格化している。今回の大量の漁船投入は「対外的な緊張を高めることで国内の不満を外に向け、結束力を高める狙い」(北京の外交筋)との見方が強い。
中国は軍事演習のため、7月31日から8月4日まで、東シナ海の広い海域を禁漁区域に指定。1日には艦艇100隻以上と軍用機数十機が実弾演習を実施した。また防衛省によると、中国が東シナ海の日中中間線付近で建設を進める海洋プラットホームに艦艇などの動きを監視する対水上レーダー装置を設置していることも6日明らかになった。南シナ海での中国の主権を否定した常設仲裁裁判所の判決に国際社会の関心が集まる中、権益確保への強い意思を改めてアピールする狙いがあるとみられる。(倉重奈苗=北京、武田肇)
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朝日の報道にこれ以上黙殺できないと察知したのか、それとも事態の深刻さに驚いたのか、本日(7日)沖縄タイムスは、目立たない総合6面で、このようなアリバイ記事を報道した。(涙)
■7日付沖縄タイムス6面
尖閣に中国漁船230隻
接続水域 当局船も
外務省が抗議
日米のけん制に対抗か
中国は「尖閣諸島は中国領」と事実無根の主張をするだけでなく、最近では「沖縄本島も中国だった」と吹聴している。
最近沖縄の似非学者が主張し始めた「琉球独立論」と連動しているかのようである。
国際政治学者の藤井厳喜氏は、次のように沖縄の平和ボケに警鐘を鳴らしている。
「偽装漁船で海上民兵などを尖閣諸島に上陸させ、『自国民の保護』と称して海警局公船や軍艦を侵入させることも予想される。中国は尖閣から300キロほど離れた地点にヘリポートを建設しており、瞬時に尖閣を侵略する電撃作戦に打って出る可能性もある。十分警戒すべきだ」
【おまけ】
中国の脅威を報道するのはタブーとしている沖縄2紙は、中国の軍艦が尖閣侵入・「尖閣は中国の領土」と主張しれも、「話し合い」などと寝言を言う平和ボケである。
<社説>中国軍艦尖閣航行 話し合いでの解決提案を - 琉球新報 - 沖縄の ...
だんまり翁長、中国の脅威に…平和ボケの沖縄県知事 2016-06-12
国と地方の関係は対等だと主張、国防・安全保障案件である辺野古移設に反対し、法廷闘争も厭わなかった翁長沖縄県知事。
中国軍艦が「接続地域」に侵入する一触即発の国防上の危機に際し、無為無策で11日現在もだんまりを決め込んでいる。
一方中山石垣市長がいち早く声明を発表、八重山地区の危機を訴えたのとは対照的だった。
今回の危機で翁長知事が嘯く、安全保障でも「国と県は対等」が大嘘であることが証明された。
沖縄県が日本の一部であるなら「外交・安全保障案件は国の専権事項である」ことを認め、辺野古反対運動を直ちにやめるべきである。
翁長知事が「中国の脅威」に無言を貫いているのに対し、本日の沖縄タイムス一面トップはこうだ。
海兵隊撤退 動き出す
建白書合致「知事も乗れる」
県民大会で「海兵隊撤退」求めることが決まった 2016年6月12日 05:00
「中国の脅威」を目前にして、地元紙の一面トップが同盟国の「米軍撤退」の大見出しとは呆れる。
やはり沖縄2紙はイカレている。
産経新聞 2016.6.11 08:32更新
【編集日誌】
中国軍艦侵入にもだんまり…翁長沖縄県知事、発言なしですか
中国海軍の艦艇が尖閣諸島周辺の接続水域に初めて侵入したことに、沖縄県石垣市の中山義隆市長は「非常に強い危機感を持っている」と述べました。尖閣を行政区域に抱える市政トップとして当然の反応でしょう。対照的に何もコメントしなかったのが翁長雄志知事でした。
翁長氏は昨年5月の外国特派員協会での会見で「私も尖閣は日本固有の領土だと思っている」と明言しました。ならば即座にメッセージを発してもよかったはずです。共産党の志位和夫委員長も「軍艦侵入は軍事的緊張を高めるだけ」と批判したのですから。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設反対を訴える翁長氏として、中国の脅威を強調すると米軍基地の重要性を認めざるを得ないと懸念したのでしょうか。それとも翁長氏には危機感がないのでしょうか。(編集局次長兼政治部長 有元隆志)