ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

巨泉

2009-09-19 16:03:08 | 
「大橋巨泉」

この人ほど、自分の生き方に信念を持ち、自信を持って
他人に勧める人も珍しいのではないだろうか?

人物的には別段好まないのだが、この人の生き方にはある
意味共感が持てるので、時々この方の著書を古本屋で見つ
けるたび、購入して読んでいる。

私の世代では、彼はテレビ人としておなじみであった。
「11pm」「クイズダービー」「ハウマッチ」「ギミア・
ブレイク」などは特に印象に残っている。そして1990年、
まだまだ働き盛りの56歳の時、彼はレギュラー番組のすべて
を降板し、セミリタイヤ宣言をする。

その後、2001年だったか突如、民主党から参議院選に出馬
し、当選。半年後に辞職…と、ちと血迷ったようだが、
その後は一貫して、1年の3分の1をオーストラリアとニュー
ジーランドで、さらに3分の1をカナダで過ごし、残りは
日本に滞在しながらヨーロッパなどを旅行して暮らして
いるのである。

現在の収入は、海外にある自身のみやげものやの「OKギフト
ショップ」の経営と投資による資産運用、時々出版する本の
印税、日本に居るときのテレビやラジオの出演料などで
それはそれは悠々自適の生活をしているのである。

そんな彼は40代の頃からセミリタイヤを考えており、2度目
の結婚で現在の奥さんとの間には子供は居ない。それも
これもリタイア後に海外をあちこちするにあたり、子供が
いると制約されるから…と言う理由からである。
ちょっと合理的で冷たい感じがするが、先妻との間には2人の
娘さんがおり、一時は普通の家庭を築こうとしたようだ。

年下の奥さんとは、現在でもとても仲が良いらしく、人生の
後半、いわゆる老後を楽しく暮らせないような間柄なら、即刻
離婚し、すぐにでも自分に合う最良のパートナーを見つけた
方が良いと警告している。

最も、誰もがこの人と同じようなリタイヤ生活などできるわけ
がないのは当然である。暮らしていくだけで精一杯という人が
大半な世の中で、セミリタイヤなどと言えば石を投げられそう
だが、しかしそうは言っても、ささやかな夢くらいは持ちたい。

生き方は人によって様々だが、要は「何をしている時が一番
幸せなのか…?」を知っていればおのずと答えは出てくるもの
だという。後は実行するか、どうかだ。

そして大橋巨泉の生き方は、そんな自己実現に向かって生き
ている人々にちょっとだけ、背中を押してくれる効果がある
ような気がしている。





















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