ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

変わらない…

2011-10-23 12:37:04 | 時事(海外)
先日、中国で2歳の女の子がワゴン車にひき逃げされた映像を
見てしまった。

カダフィー殺害の映像よりずっとショッキングだった。

見てみぬふりも、ここまで来るとそら恐ろしいに尽きる。
その背景に、いくら中国ならではの「第一発見者のリスク」
なるものがあったとしてもだ。

原因は親類縁者や友人、同僚など知った者以外はすべて他人ごと
で無関心という、つまり他人は信用できないという中国人の人間関
係における悪しき部分が招いてしまった結果なのかもしれない…。
それでも、こうやって映像として全世界に流れてしまうからには、
国の品格に関わるわけで、政府としても、今後、道徳教育に力を入
れざる得ないに違いない。

テレビ局も「抗日時代劇」ばかり放送していないで、少しは道
徳や交通ルールを教える番組を増やせ!と言いたい。

テレビ局に言ってもしょうがないか…。

確かに時々、貧しい国での人の命の値段の低さには驚かされる
ことはある。インドやバングラなどの南アジアや、アフリカの
内戦続きの国々などでは、人が轢かれたり、例え道端で人が亡
くなっていたとしても、そのまま放置されるということは、そ
れほどめずらしい光景ではない。

しかし、今の中国程度の物質的豊かさを保っている国では、他
にこのような国というのは、ちょっとないのではないかと思う。

今年は、3度中国を訪れ、つくづく豊かになったなと思った。人々
のマナーも昔よりは確かに向上しているようには見えた。
しかし、本質的な部分は何も変わっていないし、第一、そう簡単に
人は変わらないのではないのか。

中国で生きていくには大変だと思う。日本でももちろん大変だが、
どこか大変の度合いが違うような気がする。歴史的にも人を信用で
きない時代があったこともあり、経済発展と同じような速度で人の
内面的な過去の産物まで払拭して、「さぁ、今日から文明人として
やっていきましょう…」なんて到底無理な話なのだ。

「衣食足りて礼節を知る」

足りても、人を変えるには地道な教育と充分な時間が必要だ。

「100年はかかる」と言ったら中国人は怒るだろうか?

言葉通りにはいかないものである。





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