ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

日本を捨てた男たち

2012-03-02 07:22:18 | 
ようやく風邪が治ったと思ったら、今度は花粉症が始まった。
今年はなんだかんだと忙しく、未だ医者にも行けず予防薬も
飲んでないまま憂鬱な季節に入ってしまった。

読もうと思っていた「飼い喰い」をうちのやつに先読みされ
てしまい、同時に届いた「日本を捨てた男たち」水谷竹秀著
を読んだ。フィリピンで困窮生活を送る日本人らを取材して
書いたノンフィクションである。昨年の開高健ノンフィクシ
ョン賞受賞作らしいが、このような感じのテーマは以前にも
読んだ様な気はする。しかし、この方は取材力がすごい。

取材する困窮者の前職の場を訪ねたり家族にも会い、こうな
った背景を詳細に記している。困窮者にはあまり同情できな
い者が多いが、読んでいるとリアリティーがありすぎて気分
は暗くなり、どんどんめげてくる。

また、一体、なぜフィリピンという国が、犯罪者の逃亡先や
海外逃亡の先として真っ先に選択されるのかという素朴な疑
問にも、答えを見出してくれている。

追い詰められたら「フィリピンへ…」

この本を読んだら、誰もがそう思うかもしれない…。

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