ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

カレー文化圏

2013-10-23 22:00:26 | 時事(海外)
日本食を無形文化遺産登録に…などという動きがある。

そもそも無形文化遺産なんていう言葉の意味すら良くわからないが、
近頃は世界遺産に始まる○○遺産の乱発が目に余るほどだ。
おそらくは商業的にダイレクトに結びつくので、登録できるならこれはもう
可能な限り登録してしまえ、というのが本音なんだと思う。

料理で言えば、すでに世界三大料理であるフランスとトルコ料理は登録済だと
いうから、そのうち中華料理も登録されるだろう。もっとも日本食も健康食と
して高い評価を得ているし、また、旬の食材が豊富でその背景も含めると日本
食は奥が深く、間違いなく文化遺産に値すると思われる。

しかし、個人的にはその前に、南アジア一帯で食されているカレー文化圏(イン
ド料理)こそ強力に推薦したい。具のバリーションや香辛料の配分や種類などに
程度の差こそあるものの、基本の味付けはカレー味で代り映えは特にない。これ
を毎日、ほぼ毎食食べるのである。これはもう、飽きるとか飽きないとか、もは
やそういう問題ではない気がしている。食事といえば「カレー」なのである。
もう、これしかないのだ。

もちろんインドも近年、経済成長の波に乗り多少の変化はあるだろうとは思う。
若い人ならファーストフードも食べるはずだ。けれど年配の人や貧しい人など
はおそらく人生の大半の食事を、このカレー味一筋で過ごしてきたはずだし、
それしか選択の余地がない人もたくさんいるだろう。隣のバングラやパキスタン
、島国のスリランカでもおおよそ同じだ。インドの北にあるネパールは若干、
事情は異なるが、ここも歴としたカレー文化圏に入る。

同じ味付けのものを何年もひたすら食べ続ける人々が、南アジアだけでも相当
な数に上るのだ。またカレー文化は、その流通経路によって姿形を替え、ミャ
ンマーやタイ、台湾や日本も含まれる。

これほど多くの人々に食されているカレーを登録しないで、キムチごときを
登録するなんて愚の骨頂である。言って見ればあんなのは漬物の一種で、いわ
ゆる品数のうちの一品でしかないはずだ。

カレー料理(インド料理)には、申請されてなくともユネスコ自ら差し上げる
くらいの配慮があってもいい。

ちなみに私自身はインドのカレーは、ちょっと苦手だ。やっぱり日本のどろっと
したあの感じがいい。

まぁ、どうでもいい話である。

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