ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

ヨンピルさんと大作くん

2014-03-20 21:05:45 | 旅行(海外)
帰国いたしました。

久しぶりの船での出国。大阪から釜山へ、パンスターフェリーに
乗った。船の大きさは、上海航路の鑑真号などとほぼ同じ程度だ
った。

午後3時に大阪港を出港し翌朝10時に釜山着というスケジュール。
運賃の最安は1万円を切る安さだ。上は10万円近くのスイートもある。
6歳以下が無料なのはうれしい。

一応、船はフェリーゾーンとクルーズゾーンに分かれている。
といっても、なんちゃってクルーズに近いけれど。それでもチェロの
生演奏の中での乗船で、こちらのほうが恥ずかしいくらいだった。

客の多くは韓国人で、日本人は少ない。夕食の後は、韓国人のカラオケ
大会みたいなものもあり、船内はほとんどコリアンワールドだった。
もっとも船会社自体も韓国の会社ではある。

出港ししばらくすると明石海峡大橋をくぐり、日が暮れてから瀬戸大橋
を通過する。なんとなく瀬戸内海クルーズという感じだ。で、真夜中3時
くらいに関門海峡を通過する。たまたまこの時間に目を覚ましので、見れ
たのは良かった。朝7時近くに対馬に差しかかり、しばらくすると目の前に
釜山港が現れる。もしかしたらここで、「釜山港へ帰れ」が流れるのかと
思ったが、それはなかった。今や、韓国でもチョーヨンピルは過去の人な
のかもしれない。

ちなみに釜山港といえば、私の世代では、何がともあれチョーヨンピルの
「釜山港へ帰れ」である。そして無錫といえば、尾形大作の「無錫旅情」
である。また、上海といえば津村謙の「上海帰りのリル」というのは、古
過ぎか。戦後すぐの話である。

まぁ、こんな感じで、およそ17時間の船旅である。

大阪ー釜山に17時間。今や同区間にLCCも飛んでいて、片道3000~4000円で
ある。しかも1時間のフライトだ。比較したところで、安くはないし、時間
もかかる。当初は採算が合うのか疑問だったが、乗りこんで船から港を見て
判明した。貨物である。船にはパンスターフェリーの文字が書かれた大きな
コンテナがいくつも積み込まれていた。

人より貨物で…のようである。

帰りは「ピーチ」で帰ってきた。初めて乗った日本のLCC、ネットで込みで
片道4000円程度。思ったよりちゃんとしていた。座席は確かに狭かったが、
搭乗券も感熱紙ではないし、ベビーカーも搭乗口で預かってくれた。
びっくりしたのは、関空にLCC専用ターミナルが完成していたことである。
通常のターミナルから連絡バスで10分程度かかる距離に出来ていた。
簡素なターミナルだが、アジアに遅れること数年、日本もいよいよそういう
時代になったんだなと感慨深いものがあった。

日本と韓国。

国と国との関係は、永久に不仲に違いないけれど、やっぱり近いし、すでに
国内移動感覚で行ける場所になっていると思った。
場所によっては中国も近いけれど、やっぱりどこか国内感覚というところま
ではいかない。まだ台湾のほうが、心理的距離は近い気がする。

この心理的距離が近いということは、イコール外国に行ってきた気がしない
ということに比例する、ような気がしている。

なので、韓国から帰ってくると、いつも「どこに行ってたんだろう…」と
いう、ちょと不思議な感覚に陥っている。

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