ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

一生賃貸

2015-10-21 21:14:32 | 時事(国内)
傾斜マンション。

そういえば、施工にあたった旭化成といえば、先日の堤防決壊で「流されなかった白い家」
としてへーベルハウスが話題になったばかりではなかったか。
せっかくの高い評価も、そもそもちゃんと施工していなかったら話にならない。

そもそも建築業界は、元請けから下請けに仕事が流れてゆく中で、強烈な値下げやコスト
の圧力がかかることは安易に想像できる。やりたくなる、またはやらざる得なくなる気持
ちもわからないではない。けれど、住んでいる人にはたまったものではないけれど…。

調べれば、他にもまだまだ出てきそうだ。

以前、こんな話をきたことがある。

一般的にマンションやハウスメーカーの一戸建て住宅には、想定耐用年数というのがある。
マンションなら50年から100年、戸建てなら30年から40年などと一応、販売時にそう謳って
いる。けれど、ここに落とし穴があるのだという。

この耐用年数というのは、例えばマンションなら構造コンクリートの話であり、その他多くに
使われる建築部材といわれる、ねじやパッキン、金属製の手すりに至るまで、ほぼべての部材
は10年持つことしか保証されていないのだという。つまり10年持ちこたえる施工さえすれば、
そこから先はメンテナンスすることで維持できる、という考えらしい。

で、これは戸建てでも同じことらしい。

ただし販売時に、こういう説明はない。

「夢のマイホーム」なんていう言葉は、もはや死語に近い。日本の人口はこれからも減り続け、
空き家もどんどん増え続けるだろう。一部の大都市を除くと、将来的に土地の資産価値など
あってないようなものになる可能性も、いや、地方では、もうすでに始まっているという話
もある。評価額なんて言っても、売れなければ何の意味もないわけである。

案外、一生賃貸というのが、一番賢いのかもしれないと本気で思うこの頃である。

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