ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

完全回収

2020-10-06 21:04:00 | 時事(国内)
持続化給付金の不正受給の返金希望者が殺到…?

なぜ返金の希望が相次いでいるかというと、あまりにも不正受給が多く、調査に手間と時間を要することから、調査前に自ら返還すれば延滞金や加算金を請求しないとの方針を国が示したからだと思われる。逮捕者が相次いでいることも影響しているのだろう。ただ返金しても詐欺の事実は消えるわけではないし、罪を不問にするとは言っていない。それでもすべてを立件するのも大変だろうし、返金した人は、一体、この先どうなるんだろう?

さらに国がメディアを使って「返金すれば罪には問わない、けれどあとでばれた場合は罪を負うことになりますよ…」…と告知することで、もっと多くの人が返金するのではないかと思う。緩過ぎると批判されるかもしれないが、支給要件を簡素化しすぎた反省を踏まえて、今回だけは回収額アップを優先するのもありだと思う。

ともかく原資は国民の血税なわけで、ぜひ完全回収に力を入れていただきたい。

昔から10・5・3(とーごーさん)とか10・5・1(とーごーいち)などという言葉がある。要するにサラリーマン、自営業、農家の、それぞれの所得がどのくらい国に知られているかを説明する、ちょっと皮肉った意味合いの言葉だ。サラリーマンや公務員は給料の10割、つまり全てを国や市町村に知られて課税されるが、自営業だとそれが5割になり、農家なら3割ないし1割になるという意味である。

皆が皆そうではないが、自営や農家は事業経費と家事消費の明確な区分がどうしても曖昧になりがちである。つまり経費という名目で所得を抑え税額負担を軽くすることができてしまうのだ。一方でサラリーマンには有無を言わさず、源泉徴収という形で給料から直接差っ引いてしまう。見方によってはかなり乱暴な徴収の仕方であるにもかかわらず、私たちは案外、何の疑問も持たずにいる。納税というものをほとんど意識させず確実に漏れなく徴収するこのやり方は、まさに国の作戦勝ちだ。

それを踏まえれば、日本を支えているのは、間違いなくキチンと納税しているサラリーマンの方々のおかげだ。サラリーマンなくして国の繁栄はない。つまりそういう血税をインチキ自営業者の詐欺に使わせるなんてもっての他である。

ここは、ぜひちゃんと調査の上、完全回収していただきたい。
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