ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

心配…

2020-10-19 21:11:35 | 時事(海外)
タイの民主化デモ。

バンコクでは交通機関にまで影響が出るくらい大きくなってしまっている。タイは一見すると平和な国に見えるけれど、政治的には常に不安定で、デモや政党間の対立は常にあり続けている。今から6年前、何か月にも渡って市内中心部の大通りを閉鎖してしまうデモがあった。デモの参加者がテントを張り、大通りで生活し続けゴミが大量に道路脇に捨てられていたため、日中でも大量のゴキブリが大通りにうごめいていて、それを見て鳥肌が立った記憶がある。タイのデモは過激な短期決戦というより、だらだらと延々続けて終わりが見えにくいというのがこれまでのデモだった。

ただこれまでと違うのは、そこに王室への批判があること。

これには評判の悪い現国王の人間性だけではなく、4兆6千億円という世界で一番の資産を持つ王室への妬みというのもあるのかもしれない。この額は英国王室の80倍、サウジやブルネイ、UAEといった産油国の王室の倍以上の額にあたるらしい。資源など何もないタイという国の王室がこれほどまでにお金持ちなのは、資産運用以外では様々な利権のおかげだ。既得権益である。コロナでタイの人々の生活も疲弊している。経済の悪化で人々の不満が王室へ向かうのは良くある話。

たしかに反政府デモは国民の声ではあるが、その目的が達成されても必ずしもうまくいかないこともある。タイのデモも何かを勝ち取った時、国が一つにまとまって健全な方向へ向かえばいいけれど、もしかすると国が混乱し、今よりもずっと落ちぶれてしまうこともある。

これまでになかったネット規制など、タイらしくない方向へ向かいつつあるのがちょっと心配ではある。

それでも多くの人らは、普段と変わらずに生活しているのだろうけれど…
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