ケニアと言えば、一般的に言えばまずは「サファリ」だ。
24年前は長旅で倹約重視のバックパッカーでさえ、皆、サファリに出かけていて、ここではまぁ、そんなものかと思い、野生動物にまったく興味のない私でさえ、2泊3日のキャンプサファリに2か所も行ってしまった。
今、思えば当時はまだ安かった。キャンプサファリの場合、2泊3日で135米ドル。1日45ドルというのが相場だった。これには往復の途中での昼食代も含め、ほぼすべてが含まれている。現在は同じ内容でそれが300ドル。1日あたり100ドルだ。四半世紀を経て、倍以上になった。もっとも、皆どこも一律ではなく各社でバラつきがある。同じ内容でも1日10ドルとか20ドル、酷いと50ドル違うなんてところもある。昔から日本人バックパッカーはこういうのにはすごく敏感で、そういう理由からなのか実際はわからないけれど、今のナイロビではこの「ニューケニアロッジ」で申し込むのが最も安いということになっている。
行先はマサイの故郷「マサイマラ」にした。理由はビッグ5を含むもっとも多くの野生動物を見れるからだ。25年前の私はこれに加え、「アンボセリ」(キリマンジャロをバックに歩くゾウの群れが見れるところ)に行った。これには理由があった。当時、事前に2か所に行くサファリの予約をすれば、1日45ドルのところが40ドルになったからだ。つまり6日間のキャンプサファリ代、270ドルのところが240ドルになったのだ。でもこれは完全に失敗だった。そもそも野生動物に何の興味もないわけで、そんな者が1日中、動物を観ていて飽きない訳がない。もう2か所目のアンボセリの時は、半分は行かずにテントでゴロゴロしていた。
さて、マサイマラ。行くのに片道6~7時間くらいかかる。これは当時とさほど変わっていない。理由は単純で道が悪いからに他ならない。途中からは完全にデコボコクレーターのダートで時速20キロくらいしか出せない。ケニアでマサイマラといえば、もっとも重要な観光資源に至るところへの道のはず。それが未だになんの整備もされていない。ようやく所々、新しい道を作っている様子も伺えたが、何年かかることやらと言う感じだ。もっとも、たくさん外貨を落としてくれるお金持ちは飛行機でビューンと飛んでしまうから、それでいいのかもしれない…。久しぶりに味わう酷い道の揺れに、昔、タイからカンボジアのアンコールワットのあるシュムリアップへ行った時のことを思い出していた。そんな大きな揺れに「船みたい」と子供は大喜び。ただ砂ぼこりだけは酷く、マスクが必須だとあらためて実感した。着いた頃には、ヘロヘロだった。
今日からテント泊と思いきや、テントが以前とと全然違う。確かにテントはテントだが、昔は普通の三角テントにシェラフだったが、今やコンクリートで外壁と屋根を作り、そこの中に軍用テントのような大きな括り付けのテントが立っている。そこには常設のベッドも。奥にはシャワーと水洗トイレも付いていて、まるでバンガローだった。シャワーも以前は水だったが、今はちゃんとお湯も出る。食事も昔はコンロで煮炊きだったが、今や別棟でバイキングスタイルだ。宿泊テントがこれほどまでにグレードアップしているなら、値上げも納得だ。
そうそう、私たちのサファリメンバーは、ルーマニア人の大学の先生と京都の日本人の大学3年生の男の子が一人と私ら3人の計5人。京都の大学生は就職活動の一環として、モンバサにあるNPOの事務所でひと月ほどボランティアをしており、彼から最近のケニアの事情や東アフリカのいろんな話を聞けたのはすごく良かった。やはり言われている通り、今の若い人は海外に目を向ける人はとても少ないとのこと。彼の周囲でも留学や就活の一環で行く人はいても、旅行でふらふらと…というのは、どうも時流ではないらしい。今どきの学生は、授業にもちゃんと出ているが多いようで、あらためて時代の違いを感じた。今の大学生と話す機会なんてなかなかないのでとても新鮮だった。
そんなこんなで、24年ぶりのゲームサファリが始まった。
24年前は長旅で倹約重視のバックパッカーでさえ、皆、サファリに出かけていて、ここではまぁ、そんなものかと思い、野生動物にまったく興味のない私でさえ、2泊3日のキャンプサファリに2か所も行ってしまった。
今、思えば当時はまだ安かった。キャンプサファリの場合、2泊3日で135米ドル。1日45ドルというのが相場だった。これには往復の途中での昼食代も含め、ほぼすべてが含まれている。現在は同じ内容でそれが300ドル。1日あたり100ドルだ。四半世紀を経て、倍以上になった。もっとも、皆どこも一律ではなく各社でバラつきがある。同じ内容でも1日10ドルとか20ドル、酷いと50ドル違うなんてところもある。昔から日本人バックパッカーはこういうのにはすごく敏感で、そういう理由からなのか実際はわからないけれど、今のナイロビではこの「ニューケニアロッジ」で申し込むのが最も安いということになっている。
行先はマサイの故郷「マサイマラ」にした。理由はビッグ5を含むもっとも多くの野生動物を見れるからだ。25年前の私はこれに加え、「アンボセリ」(キリマンジャロをバックに歩くゾウの群れが見れるところ)に行った。これには理由があった。当時、事前に2か所に行くサファリの予約をすれば、1日45ドルのところが40ドルになったからだ。つまり6日間のキャンプサファリ代、270ドルのところが240ドルになったのだ。でもこれは完全に失敗だった。そもそも野生動物に何の興味もないわけで、そんな者が1日中、動物を観ていて飽きない訳がない。もう2か所目のアンボセリの時は、半分は行かずにテントでゴロゴロしていた。
さて、マサイマラ。行くのに片道6~7時間くらいかかる。これは当時とさほど変わっていない。理由は単純で道が悪いからに他ならない。途中からは完全にデコボコクレーターのダートで時速20キロくらいしか出せない。ケニアでマサイマラといえば、もっとも重要な観光資源に至るところへの道のはず。それが未だになんの整備もされていない。ようやく所々、新しい道を作っている様子も伺えたが、何年かかることやらと言う感じだ。もっとも、たくさん外貨を落としてくれるお金持ちは飛行機でビューンと飛んでしまうから、それでいいのかもしれない…。久しぶりに味わう酷い道の揺れに、昔、タイからカンボジアのアンコールワットのあるシュムリアップへ行った時のことを思い出していた。そんな大きな揺れに「船みたい」と子供は大喜び。ただ砂ぼこりだけは酷く、マスクが必須だとあらためて実感した。着いた頃には、ヘロヘロだった。
今日からテント泊と思いきや、テントが以前とと全然違う。確かにテントはテントだが、昔は普通の三角テントにシェラフだったが、今やコンクリートで外壁と屋根を作り、そこの中に軍用テントのような大きな括り付けのテントが立っている。そこには常設のベッドも。奥にはシャワーと水洗トイレも付いていて、まるでバンガローだった。シャワーも以前は水だったが、今はちゃんとお湯も出る。食事も昔はコンロで煮炊きだったが、今や別棟でバイキングスタイルだ。宿泊テントがこれほどまでにグレードアップしているなら、値上げも納得だ。
そうそう、私たちのサファリメンバーは、ルーマニア人の大学の先生と京都の日本人の大学3年生の男の子が一人と私ら3人の計5人。京都の大学生は就職活動の一環として、モンバサにあるNPOの事務所でひと月ほどボランティアをしており、彼から最近のケニアの事情や東アフリカのいろんな話を聞けたのはすごく良かった。やはり言われている通り、今の若い人は海外に目を向ける人はとても少ないとのこと。彼の周囲でも留学や就活の一環で行く人はいても、旅行でふらふらと…というのは、どうも時流ではないらしい。今どきの学生は、授業にもちゃんと出ているが多いようで、あらためて時代の違いを感じた。今の大学生と話す機会なんてなかなかないのでとても新鮮だった。
そんなこんなで、24年ぶりのゲームサファリが始まった。