
いじめ、非正規労働、結婚。
3人の同級生のそれぞれの生き方。
それが一つの“いじめ”を起点に。
現代的な問題を、時の経過によるそれぞれの模索。でも、可能性は若さ故にある各人各様に新た人生への”滑走路“。
時の経過を前後しながら繊細に画いた映画。
もう、還暦を過ぎて、自分のフライト=人生はどうなんだろう、もうフライトから着陸したのか、それともまだ、フライトをしているのか。
そんなこんなを感じる素敵な映画。

今はおこなわれていないアイヌの伝統”イオマンテ“を今、おこなったらイオマンテを知らない若者にはどう映るのか、を描いた映画。
自然と共に生きるアイヌの伝統、それに対して西欧的な精神との文化的なすれ違い。
小熊を育て、それを神に捧げて自らを護ってもらうというアイヌ伝統、それに対する熊を殺す=生贄にするということを精神的に許さない西欧的な考え方。どちらが良いか悪いかではない、絶対に相容れない二つの価値観。
これを象徴的にアイヌの年配者と若者に置き換えて映像化。
若者の柔らかさの中にある凜とした強さが素敵。
メジャーな映画ではない(大きな映画館での上映ではないという意味で)映画ですが、お伽噺のような宝物のような映画。

三浦春馬さんの最後の主演映画。
幕末から明治時代にかけての日本が大きく変わろうとしていたときの青春群像。
若々しさ、ある意味、日本が生き生きとしていた時代。50歳前に亡くなってしまった五代友厚、彼がもっと長く生きていたらどうなったか?
と同時に三浦春馬さん、エネルギュシュに五代友厚を演じていますが、彼が、歳をとって円熟した俳優さんになっていた姿を観てみたかったな。
映画自体は淡々と、でも、物凄い勢いで流れていっています。
ただ、三浦春馬さんの最後の映画としては勿体ないな、と。
それにしても三浦春馬さんの最後の主演映画のせいか、映画のグッズはあっという間に売り切れ、いつも買うパンフレットも公開初日に売り切れ、しかし、800円そこそこのパンフレットがなんと20倍近い価格でインターネットで出ている、というのを見ると、なんと、日本人の質がさがったものかと。明治時代を作り上げた先人達が見たら情けない世の中になったものかと。

原題は

原題は
”The kindness of strangers“
人はこの世に生をうけてからは両親以外では、赤の他人との交わりがその人の生き様。
この映画は、特に、ドラマチックな人はおらず、普通の人達の赤の他人との交わり、そして、それにより豊かになっていく様を描いています。
クリスマスシーズンには、何故か、こういう映画観たくなります。
ニューヨークという巨大都市のほんの僅かな、小さな世界での心温まる素敵な映画。