ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

市営の山小屋での問題点(洗浄機能付水洗トイレは必要か)

2021-06-09 09:37:48 | 
今、山小屋のあり方について疑問が投げかけられています。もう、30年以上通っている妙高火打山にある高谷池ヒュッテ。
何年か前に増築、その頃に従来のバイオ式トイレから水洗トイレ、更に洗浄機能付トイレへと。ところが元々流水はなく雪解け水からなる目の前にある高谷池の水を小屋(付属のキャンプ場)の飲用水とて使用していました。しかし、小屋の大型化とトイレの水洗化によりこの高谷池の水が涸れて裸地化が進んでいます。この高谷金ヒュッテを含むこのエリアは国立公園の中でも特に厳格な管理をされている特別保護区。その中にある高層湿地が今、人の手により失われようとしています。そのために昔からの登山者、地元の人達が水洗トイレから以前のバイオ式トイレへ戻すように活動しています。しかもこの水洗トイレは洗浄機能付なのでその利用のために発電機を回し従来よりも多くの燃料を消費しています。また、標高の高い場所にあり池の水を使用しているせいか、洗浄機能が壊れます。この山小屋、民間の山小屋ではなく妙高市営(委託)であり、本来ならば自然保護の先端に立つべき官営山小屋。SNSなどで綺麗な高山植物、素晴らしい山の景色をアップ、それに惹かれて多くの登山者が来ます。でも、その”美しい事前“を求めて来た
“自然を愛する人達”が
知らず知らずのうちに
”トイレを使用することにより“
“自然破壊に手を貸している”
ことに。
とても不幸な事になっています。
収益をあげるために物販を積極的におこなっていますが、まず下界のホテルとは異なる”山小屋のあり方“についてもう一度考え直すべきでは。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スリル満点のハイキング | トップ | 梅雨の合間の紫陽花、薔薇 »
最新の画像もっと見る