名古屋の街を歩いていると小さなイタリアレストランを発見
若いご夫婦が二人で切り盛りしている小さなお店。
とてもおいしかったです。
ただ、残念なのは、品のないオネエチャン二人組のお客さんが大きな声で、くだらない内容の会話を。
他のお客さんも、顔をしかめていましたが。
折角の美味しいものも、台無しに。牛丼屋ではないんです。
気を取り直して映画を
幕末の加賀藩でのお家騒動の中での、台所御用の役人たち”包丁侍”
加賀藩という武家の伝統もあるのでしょうが、やはり、和食の美しさ。
作られた食事の見た目の美しさを堪能。フランス料理でも盛り付けの見た目の美しさ、確かに表現されます。でも、原色に近い色彩。日本のものとは微妙に違います。
若い俳優たち、それを支えるベテラン俳優たちの演技がすばらしかったです。
あっという間に時間がたった、すばらしい映画でした。
映画を観て、おなかがへりました。
ご近所のメイダイ=名大=名古屋大学へ
”メイダイ”=名大というのは、多分、愛知県だけかも。普通は明治大学を思い浮かべる人が多いかもしれません。
井上靖さんの小説で有名な”氷壁”事件
このモデルになった方が名大の出身者、弟さんがナイロンザイルで亡くなっています。
そもそも、当時、軽量化という観点から画期的とされたナイロンザイル。この事件ではザイルの問題というより、”無謀な”登山をした若者をマスコミは非難していました。
あとは、小説のとおりです。
ただ、当時のナイロンザイルメーカーが公開試験(実験)を実施したものの、偽装テスト(テスト自身を改ざん)していたこと、しかも、それを後押ししていたのが、関西の国立大学の教授。しかし、小説のとおり、製造メーカーの偽装と鑑定にあたった国立大学の教授は最後には糾弾されます。
ところが、問題は、この偽装に関与したとされる教授が日本山岳会の名誉会員になったこと。当時はかなりの反対運動がおこったにもかかわらず、強行されたこと。日本山岳会という、権威ある組織の汚点になっています。
それにしても、この製造メーカーによる偽装、並びに専門家と言われる教授に真っ向から立ち向かった石岡さんを、三重県山岳会が全面的にバックアップしたことが救いかもしれません。
さらに、企業と教授の偽装を糾弾、明らかにした石岡さんが、その後はナイロンザイルの品質向上、並びにザイルを使った介護用品等の開発に人生の大半を費やしたこと、感動的です。
久しぶりに本を読み返してみたくなりました。